【生肉转载】Febri TALK系列——LAM

取材・文/岡本大介
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2025年3月21日
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①性癖が大きく歪んだ
『ローゼンメイデン』
クールでキャッチーながらもとことん刺激的な作風が人気を集めるイラストレーター・LAM。キャラクターデザインを中心に、各種ビジュアルワークや書籍イラストなどを手がけ、個展「千客万雷」の盛況も記憶に新しいLAMが選ぶアニメ3選。1本目は、オタク道を突き進む中学時代に出会った『ローゼンメイデン』。
水銀燈との出会いが僕の性癖を歪ませた
――『ローゼンメイデン』(旧テレビアニメ版)は2004年放送ですが、リアルタイムで見たのですか?
LAM 中学3年生くらいの時期に見たと思うので、今考えるとリアルタイムではなく、放送から1年くらい遅れていたかもしれません。中学生になってから深夜アニメにハマっていったので、『ローゼンメイデン』もその流れで見た覚えがあります。
――最初にハマった深夜アニメというわけではないんですね。
LAM そうですね。その意味でいうと最初は『R.O.D -THE TV-』だったと思います。当時、僕は福岡県に住んでいたので、テレビで見られる深夜アニメは限られていたんです。でも、パソコンを手に入れた途端に世界が広がって、一気にオタク的なコンテンツにのめり込み、ライトノベルを読み漁ったり、声優さんのラジオを聴いたりするようになって。なので、この時期にハマったのは『ローゼンメイデン』だけじゃなくて、『灼眼のシャナ』や『ゼロの使い魔』『SoltyRei』『魔法先生ネギま! 』など、数え上げればキリがないですね。
――そんな中で、あえて『ローゼンメイデン』を選んだのはなぜですか?
LAM やっぱり水銀燈(すいぎんとう)というキャラクターとの出会いに尽きます。祖父の家に日本人形がたくさんあったこともあって、もともと人形には興味があったんです。だからアンティークドールたちが活躍するこの作品はドンピシャでした。どのドールも魅力的でしたが、水銀燈にはこれまでに感じたことのない魅力を感じてしまって。
――水銀燈のどんなところに惹かれたんですか?
LAM 目つきが悪くて、高圧的で、ちょっとSっ気がある感じというか……もうすべてですね(笑)。つり目キャラ自体は小学生の頃から大好きで、それは高橋留美子先生の影響なんですけど、水銀燈はそれに加えて気高さや神秘性、超常的な力など、さらに深いところまで刺さって、思春期だった僕はガッツリと心をつかまれました。それから現在に至るまで、女性キャラの好みはほぼ変わっていないので、言わば僕の性癖を歪ませた張本人です(笑)。似た理由で『魔法先生ネギま!』のエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルや『機動戦艦ナデシコ』のルリルリ(ホシノ・ルリ)なんかも大好きなんですけど、やはり水銀燈が「原点」にして「至高」っていう感覚なんですよ。
――人間ではなく「球体関節人形」であることもポイントが高いんですか?
LAM そうですね。サイズ感もそうですし、「非生命」というところが最高に美しいなと思います。数年前にDOLKさんから水銀燈のキャストドールが発売されて、思わず買っちゃいました。
人形なのに人間のような「実在感」
――水銀燈でとくに印象深いシーンはありますか?
LAM 原作と違って、アニメの水銀燈は腹部のパーツのない不完全なドールとして描かれていて、真紅(しんく)に「ジャンク」と言われて激昂するんです。基本的に高圧的でプライドも高いんだけど、弱さやコンプレックスをのぞかせるシーンがけっこうあって、そこが印象的です。人形だけどすごく人間っぽいし、実在感を感じられて好きですね。あとこれは当時からネタになっていましたけど、水銀燈の「乳酸菌摂(と)ってるぅ?」というセリフも覚えています。「原作でこんなこと言ってたっけ?」と思いつつ、でもなんかいいセリフだなと思って、僕も乳酸菌飲料を飲むようになりました(笑)。
――水銀燈の模写はしていたんですか?
LAM めっちゃしていました。真紅や蒼星石(そうせいせき)も好きだったので描いていましたけど、いちばんは水銀燈です。そのときは「絵が上手くなりたい」というより、仲の良かったオタク友達を驚かせたいとか、喜ばせたいという気持ちのほうが強かった気がします。当時は将来のことをあまり考えていなかったので、シンプルに好きだから描いていた、という感じでしたね。
――ちなみに当時はアナログですよね?
LAM そうです。初めてペンタブレットを使って描いたのは高校2年生のときなので、それまではノートにモノクロで描いていました。
――水銀燈の存在が今のLAMさんに与えている影響はかなり大きそうですね。
LAM 僕が今やっている「PROJECT KAGURA」というコンテンツも「人形」がモチーフになっていますし、ルーツのひとつであることは間違いないです。高飛車で、強くて、可憐で、美しくて、儚さもある水銀燈は、いまだに人生でトップ3に入る大好きなキャラクターで、多感な時期に出会えたことには本当に感謝しています。
②プロのクリエイターの洗礼
『さよなら絶望先生』
クールでキャッチーながらもとことん刺激的な作風が人気を集めるイラストレーター・LAM。キャラクターデザインを中心に、各種ビジュアルワークや書籍イラストなどを手がけ、個展「千客万雷」の盛況も記憶に新しいLAMが選ぶアニメ3選。2本目は、クリエイターを夢見る高校時代に触れて刺激を受けた『さよなら絶望先生』。
新房昭之監督のセンスに当てられてどハマり
――アニメは2007年の放送なので、LAMさんは当時は高校生ですか?
LAM そうです。もともと久米田康治先生の絵柄が好きで、『週刊少年マガジン』で連載が始まった当初から読んでいたんです。立ち絵をブチ抜きで使う独特なコマ割りや小気味の良いテンポ感などが大好きで、そんな作品がアニメ化されるということで、注目していました。しかもシャフトさんは当時いちばん好きな制作スタジオだったので、好きな作品と好きなスタジオが手を組むという、僕にとってはまさにドリームタッグで、とても興奮したのを覚えています。
――高校生時代のLAMさんは、順調にオタク街道を突き進んでいたんですね。
LAM もうどっぷりでした。マンガやラノベを読み、アニメを見て、ゲームをして、ニコニコ動画を見るという、忙しい高校生活で(笑)。まさにかぶれまくっていた時期でした。しかもちょうどシャフトさんの『ぱにぽにだっしゅ!』(ガンジスと共同制作)や『ひだまりスケッチ』にどハマりしていたこともあって、『さよなら絶望先生』も楽しみで仕方なかったです。蓋を開けてみたら、僕の想像をはるかに超えた映像に仕上がっていて、ものすごく刺激を受けました。原作が持っているシニカルさやシュールな世界観はそのままに、アニメではさらにオシャレに昇華されていて「なんだこれは?!」と。今振り返ると、新房昭之監督のセンスに「当てられた」ということだと思うんですけど、とにかく面白かったですね。
――新房監督の特異な作家性は『月詠 -MOON PHASE-』あたりから顕著だと思いますが、『さよなら絶望先生』ではそれが確固たるものになった感じがありますね。
LAM そうですね。当時の僕は美術予備校に通っていて、将来は美術大学を目指そうかなとぼんやりと考えている時期だったので、そういう意味でもすごく影響を受けました。脚本はもちろん、カメラアングル、テキストや記号を使った演出、実写素材を含んだ画面構成、奇抜な色彩など、すべてが普通じゃない。これまでのアニメーションとは違う文脈で作られているかのような絵作りで、そのどれもが革新的で挑戦的なのに、全体として見るとオシャレでカッコよく見えるのがすごいなと。絵やデザインで食べていこうと考え始めていた僕にとっては、プロのクリエイターからガツンと洗礼を浴びた感覚でした。
クリエイターとしてのルーツ
――とくに衝撃的だったのはどんな部分ですか?
LAM いちばん覚えているのはOPやEDです。第3話までは暫定版で白黒の映像が流れて、第4話で完成版が流れるというのも新鮮でしたし、「人として軸がぶれている」(第1期OP曲)や「林檎もぎれビーム!」(第3期OP曲)など、大槻ケンヂさんの楽曲も大好きですし、前衛的な映像や世界観も含め、いまだによく見返しています。あと劇団イヌカレーさんが手がけた(『【獄・】さよなら絶望先生』の)OADのOP映像も印象的で、そっちも鮮明に覚えています。
――本編中で印象に残っているシーンやとくに好きなキャラクターはいましたか?
LAM キャラクターでいうと小森霧(こもりきり)ちゃんという引きこもりのキャラクターが好きでした。劇中でよく「開けないでよ」っていうアイキャッチのような画面が登場するんですけど、それがすごく好きで、当時はそのカットを携帯電話の待ち受けにしていたくらい(笑)。僕の個展「千客万雷」では、解体新書風に絵と構図で見せる「記録」シリーズという企画をやったんですけど、これはOP映像へのオマージュであるとともに、劇中のさまざまなアイキャッチの影響もあるんです。「漢字」や「記号」をデザインとして取り込むことで、エロスやグロテスクすらも上品に提供することができるんだというのは驚きでしたし、とにかくアイキャッチのデザインが可愛くてカッコよかったイメージが強いです。
――そうだったんですね。他にも本作から影響を受けているところはありますか?
LAM 僕は今、クリエイターとして「和」のモチーフやテイストを大切にしているんですけど、それは本作と『モノノ怪』の影響ですね。耽美な世界観という意味でも色濃く影響を受けていると思いますし、個展を開く際もインスピレーションの源泉として真っ先に見返しました。
――なるほど。LAMさんのイラストも情報量がかなり多く、新房監督作品の画面作りにも通じる部分を感じますが、そこはいかがですか?
LAM たしかにサービス精神のある作品が好きになったきっかけは、この作品のような気がします。個展でもすごく意識したところなんですけど、やっぱり来てくださるお客さんに喜んでもらいたいとか驚かせたいっていう感覚が強くて、それってシャフトさんの作品、とりわけ新房監督作品をたくさん摂取してきたからだと思うんです。ストーリーやキャラクターといった作品そのものの魅力はもちろん大切ですけど、それとはまた違う種類のワクワクやサプライズというものを与えてくれましたし、それはエンタメ業界に生きるクリエイターとして重要なことだと思います。ですので、第1回でお話しした『ローゼンメイデン』が僕の描くキャラクターのルーツだとすれば、『さよなら絶望先生』は僕のクリエイターとしてのルーツなのかなと思っています。
③見るたびに元気と勇気をもらえる
『REDLINE』
クールでキャッチーながらもとことん刺激的な作風が人気を集めるイラストレーター・LAM。キャラクターデザインを中心に、各種ビジュアルワークや書籍イラストなどを手がけ、個展「千客万雷」の盛況も記憶に新しいLAMが選ぶアニメ3選。3本目は、人生でもっとも多く鑑賞してきたと断言する『REDLINE』。
「こういうエンタメがあっていいんだ」と感動した
――『REDLINE』は2010年公開の劇場作品です。これはいつ頃見たんですか?
LAM これは劇場では見ていなくて、公開からしばらく経ったあと、たまたまBlu-rayで鑑賞した作品なんです。公開当時、僕は美大生で、周囲でチラホラと話題には挙がっていたものの、自動車にもレースにも興味のない自分は好みじゃないだろうと思っていたんです。
――たしかに、LAMさんの作風からはかけ離れていますね。
LAM ですよね。ただ、いざ見てみたらどういうわけか大号泣しちゃって(笑)。最後の最後、ゴールをした主人公とヒロインがキスをして、画面に「LOVE」「The End」と派手で巨大なテロップが表示されて終わるっていう、これだけ聞くとなんだかチープそうな終わり方なんですが、それがめちゃめちゃ気持ちよくて、「こういうエンターテインメントがあっていいんだ」と感動したんですよね。
――キャラやデザインの好みとは違うところで感銘を受けたんですね。
LAM そうなんです。泣いたのはエンディングなんですけど、冒頭からラストまで、画面の隅々からクリエイターたちの熱い想いや熱量の高さがヒシヒシと伝わってくる作品で。映画のキャッチコピーが「限界を超えろ」なんですけど、その言葉はまさに監督をはじめ、作り手の皆さんを形容しているなと思います。
クリエイター魂に火をつけてくれる
――製作期間は7年、10万枚の手描き作画で作られている作品ですからね。
LAM 途方もないですよね。だからこそ、締め切りが重なって大変だったり、メンタル的に辛いときに見ると必ず元気と勇気がもらえるんです。これを見ると自分のクリエイター魂に火がついて、クリエイターとしてあるべき姿を思い出させてくれる、僕にとってはガソリンのような存在ですね。
――では、けっこうな回数見ているんですね。
LAM 100回以上は見ていると思います。僕の中での唯一の心残りは、これだけ音楽が素晴らしい作品を劇場で見られなかったことだったんですけど、2021年にリバイバル上映されたタイミングで映画館で鑑賞することができたんです。冒頭のレースシーンで、車が観客の前をものすごいスピードで通過していったあと、そこで初めてバスドラムの音が入るんですけど、その一発目のキック音を聞いた瞬間、思わずうれし泣きしちゃいました。
――とくに好きなシーンはありますか?
LAM ビジュアルでいえば本当にどのカットも素晴らしいんですけど、あえて挙げるなら、終盤でJPとソノシーがトランザム20000に乗り込んで、ニトロで加速していくシーンです。かなり有名だと思いますけど、画面がギュイーンって伸びる演出が印象的ですよね。そのあとのゴールまでの展開はずっと熱くて、最後はライバルたちに見守られるなかでキスをしてエンディングへと入っていく、あの一連の流れは本当に大好きです。
――とくに好きなキャラクターはいますか?
LAM やっぱり主人公のJPはカッコいいなと思います。以前から木村拓哉さんが演じる男らしいキャラクターが好きなんですよ。JPもその路線ですごく合っているなと思いますし、それでいて三枚目っぽいヌケ感もあって、絶妙ですよね。男性キャラで言うと『シティーハンター』の冴羽獠なんかも好きなんですけど、共通点を感じます。
すべてのクリエイターに贈りたい作品
――LAMさんというとどうしても女性キャラへのこだわりが注目されますけど、男性キャラのビジュアルにはどんなこだわりがありますか?
LAM 男性らしいセクシーさがあるキャラクターが好きですね。JPの場合も、身体つきはほっそりとしているんですけど、たとえば首周りの筋(すじ)や筋肉だったり、ゴツゴツとした手などを見るとやっぱり男っぽいですし、そういうところに惹かれます。じつをいうと、学生時代は男性キャラを描くのはそこまで好きじゃなかったんですよ。女性キャラだと「可愛いな」とか「セクシーだな」ってモチベーションが自然と湧くんですけど、男性キャラにはそういう感情がなかなか抱けなかったんです。でも、あるとき僕が好きなキャラクターや俳優さんって、みんなセクシーだということに気づいたんです。だったら女性キャラと同じように、男性キャラもヨコシマな気持ちを入れて描いてみようと思ってやってみたら、これがすごく上手くいったんです。それからは性別は関係ないなと思うようになって、男性キャラも楽しんで描けるようになりました。今は男性キャラを描く機会もかなり増えて半々くらいになっているんですが、とても楽しいです。
――そうだったんですね。では、最後にあらためて『REDLINE』から受けた影響について聞かせてください。
LAM 膨大な時間と労力、熱量をかけて作られた作品だけが持つ輝きがあって、まさに血と涙の結晶だと思います。モノづくりに関わる人であれば絶対に心に刺さると思うので、若いクリエイターの方にオススメを聞かれたら、必ずこの作品の名前を挙げています。僕自身、見るたびに「この人たちのようになりたい」と心が奮い立ちますし、末長く後世に伝わっていってほしい作品だと思います。
日文原文链接:
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