【生肉转载】Febri TALK系列——千叶道德

取材・文/前田 久


来源:日本深度动画内容网站Febri

采访发布时间:2022年4月11日~15日

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①アニメ業界に興味を持つきっかけ

『機動戦士ガンダム』

『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』『SK∞ エスケーエイト』など、力強くも華やかなキャラクターを描き続けているアニメーター・千葉道徳。そのルーツを掘り下げるインタビュー連載の初回は、のちに自らもシリーズに関わることになる『機動戦士ガンダム』について。


富野さん、安彦さんたちの世代は、特別な感じがします

――1本目は『機動戦士ガンダム(以下、ガンダム)』です。千葉さんにとってどんな意味を持つタイトルなのでしょう?

千葉 僕は民放が2局しかないような田舎の出身なので、放送されたときにちゃんと見ていたわけじゃないんです。兄貴がいて、プラモデルを買っていたので、そこから入ったような感じ。そして、TVシリーズより前に劇場版を見たんです。


――映画館で?

千葉 僕が住んでいた街には映画館がなくて、地元にあった小さいデパートの催事場みたいなところで上映されたのを見たんです。2作目も、農村勤労福祉センターとかいう名前の体育館みたいなところで、みんなでシートを敷いて雑魚寝みたいな状態で見ました。


――今だとなかなか考えられない上映形式ですね。

千葉 そんな状態でも、やっぱり「今まで見ていたアニメと何かが違う」って子供ながらに感じて。


――それはたとえば、どのあたりに?

千葉 いやもう、本当にすべてが……たとえば、TVシリーズのエピソードでいうと「再会、母よ…」(第13話)とか。アムロとお母さんとの大人っぽいやりとりがあったあと、アムロがコアファイターでジオン軍の基地をヤケになって攻撃する。「主人公がこんなことをするの!?」って思いますよね(笑)。で、興味を持ったものの、当時はまったく情報がなくて。


――今のようにネットでサッと調べられる時代ではないですものね。

千葉 それであれこれしているうちに「どうもアニメ雑誌というものがあるらしい」ということを知るんです。当時はいろいろあったじゃないですか。


――今も続く「アニメージュ」はもちろん、「アニメック」だとか「ジ・アニメ」だとか。

千葉 そう。そういうのを見るようになって、そこで初めてアニメを作っている人たちの名前を知るわけです。富野(由悠季)さんとか、安彦(良和)さんとか、大河原(邦男)さんとか中村(光毅)さんとか。つまり、『ガンダム』はアニメーション業界に興味を持つきっかけになった作品として、今回選びました。


――なるほど。

千葉 アニメ雑誌を最初に手にとったときは小学生ですけど、中学生、高校生になっても読んでいて。わりと当時のアニメ雑誌には「作画ブーム」みたいな空気があって、その辺の記事を見てアニメーターという職業があることを意識するんです。絵を描くのはもともと好きだったんですけど、マンガを描く才能はなさそうだと子供の頃から薄々感じていて……。でも、アニメの仕事はちょっと楽しそうだなぁって。だから中学ぐらいのときには、もうアニメ雑誌に載っているアニメ会社の求人情報を見ていました。そうやってだんだん作画スタジオの名前もおぼえたりして、結果、そのひとつである中村プロに入ったんです。

――中村プロ、『ガンダム』にも参加していますし。

千葉 そうそう(笑)。


――『ガンダム』で作り手の存在を意識するようになり、アニメ業界に入って、後年『ガンダム』シリーズで大活躍する。とても夢がある話です。初の「ガンダム」仕事は『機動武闘伝Gガンダム』ですか?

千葉 『Gガンダム』に関しては「ちょっと手伝った」ぐらいの感じですね。


――となるとやはり、『機動戦士ガンダム00』が本格的なスタートに。話が来たときはどんな気持ちでしたか?

千葉 『ガンダム』は浮き沈みがあるシリーズで、停滞していた時期も横目に見ていましたから、自分が関わることになるとは全然想像していなかったんです。ただ、水島精二さんの作品……『地球防衛企業ダイ・ガード』とか『シャーマンキング』に参加していた頃、水島さんが監督としてグイグイ来ている感じがあって。実際にそのあと『鋼の錬金術師』を大ヒットさせるわけですけど、そういう様子を見ていて「水島さんが『ガンダム』を作りそうだな」みたいな予感はあったんです。そしたら本当にやるって言うから、「まあ、何かあったら手伝いますよ」ぐらいな、軽い感じで話していたんですよ。原画ならちょっとやるよ、くらいのつもりで。


――そうしたらまさかのキャラクターデザインの依頼が。

千葉 ですね(苦笑)。


――そこから現在に至るまで、『ガンダム』とはもう長いお付き合いで。

千葉 といっても、本家……富野さんのものではないのですが。だから、僕の中では気持ちが違うんですよね。若干気が楽というか。黒田(洋介)さんが当時どこかのインタビューで「自分たちが作っているのは平成ライダーみたいなもの」と言っていた記憶があるんですけど、本当にそんな感覚でした。だからまあ、できることをやるしかないしな、って。富野さんの『ガンダム』だったらもっと大変だったでしょうね。萎縮しちゃう(笑)。『機動戦士Zガンダム』の「新訳」でちょっとだけ原画をやっているんですど、そのときも富野さんとの直接のやりとりはほとんどなくて。やっぱり富野さん、安彦さんたちの世代は、いまだに特別な感じがします。レジェンドといいますか。以前、サンライズの忘年会で高河ゆんさんに「富野さんに挨拶に行くので、一緒に行きましょうよ!」って誘われたんですけど、「俺はいいです……!」とお断りしてしまいました(笑)。


――お気持ちはわかります……。

千葉 レジェンドにはいくつになってもビビりますね。『聖闘士星矢』のOVAで荒木伸吾さんに少しだけお会いできたときも、久しぶりに新人の気分になって、思わずため息が出ました(笑)。


②マンガからアニメへ絵面の理想的な変換

『聖闘士星矢』

『機動戦士ガンダム00』『ツキウタ。 THE ANIMATION2』など、華麗なキャラクターデザインで知られるアニメーター・千葉道徳。そのルーツを掘り下げるインタビュー連載の第2回は『聖闘士星矢』を入り口に、レジェンド・荒木伸吾への熱烈な思いを語る。


今でもたまに、仕事の絵に荒木さんのテイストを盛り込んでいます

――2作目は『聖闘士星矢(以下、星矢)』です。こちらはTVシリーズ、劇場版全部合わせて大好きだと。千葉さん自身、『冥王ハーデス十二宮編』『冥王ハーデス冥界編 前章』には作画監督で『天界編 序奏〜overture〜』には原画で参加していますよね。

千葉 まさか参加できるとは思わなかったですね。東映アニメーションにつないでくれたのは、スタジオへらくれすで一緒に仕事をしていた大塚健くんでした。大塚くんの紹介とはいえ、東映の仕事をそれまでろくにやったことがなかったのに、よく作監をやらせてくれたなあ、と。目指すべきクオリティと、そのときの自分ができることと、目の前にある上がりとのギャップで、いろいろジレンマに陥って大変でしたけど……。


――それくらい思い入れが深いシリーズだった。

千葉 もともと車田正美先生の作品が好きで、ずっと読んでいたんですよ。『リングにかけろ』とか『風魔の小次郎』とか。その流れで『星矢』もリアルタイムで読んで、そのままアニメも見るようになって。そこで荒木伸吾さんの描くキャラに驚くわけです。あとから思い返せば、あの作品のあの回も荒木さんがやっていたんだ……みたいなことはありましたけど、しっかりと荒木さんの存在を意識して見たのは『星矢』からでした。物語も面白かったですし、夢中になったんです。


――ということは、純粋に好きなアニメとして今回選んだわけですか?

千葉 それもですけど、車田キャラから荒木キャラへの変換というのは、僕の中でアニメ化の理想のケースで、そこも理由ですね。マンガからアニメへ絵面を変換する際の理想的な形だな、と。昨今はマンガ家さんの絵もアニメナイズされているものが多いので、原作の模写に近いキャラクターデザインでもけっこうやれてしまったりする。でも、『星矢』の頃はそういう時代じゃなかったので、映像映えするようにアニメ用にキャラクターデザインを整える必要があった。そんな中で荒木さんの手がけたキャラの絵にはすごく華があったんです。当時はもちろん、今見てもいい。まさに「華がある」としか表現しようがない、特別な何かを持っている。

――車田先生の絵のニュアンスというか、キャラクターの原型は残っているんですよね。

千葉 たぶん、絵の系統が合ったんじゃないかと思うんです。それこそ荒木さんは、もともと劇画をお描きになっていたし、アニメの仕事でも『巨人の星』なんかをやられていたわけで。『巨人の星』の原作の作画を担当された川崎のぼる先生の絵と車田先生の絵には、どこかつながる流れがある気もするんですよね。細かく分析はしていないですけれども……。そして車田先生の絵にしろ、荒木さんの絵にしろ、僕の中の何かと波長が合っているんです。模写するとしっくりくる。だから今でもたまに、仕事の絵に荒木さんのテイストを盛り込むんです。『SK∞ エスケーエイト』でもやりました。そうやって荒木さんのテイストを入れると、仕事が楽しくなるんですよ(笑)。


――どんなことを意識すると荒木テイストに近づくんでしょう?

千葉 そこは言葉になかなかできないんですよね……。荒木さんは線にこだわっていたから、線に独特な速力があるというか。あえて歪ませたり、全体にしなやかな感じがあったり、画面から飛び出すぐらいの、フレームに収まらない感じがする。ひとことでいえば「元気」ですかね。「元気」な絵の迫力というベースに、細やかさを乗せる。「細やかさ」は荒木さんが姫野美智(ひめのみち)さんの影響を受けたところかもしれないですが。それらが合わさることで、若干フェティッシュな感覚も絵に宿るんです。その感覚は、髪の毛に注目するとわかりやすいですかね。荒木さんの関わった作品の髪の毛の送りは発明だなって思います。たまにパクっています(笑)。


――いわゆる「荒木なびき」と呼ばれている、髪が房で移動するような独特な表現のことですね。

千葉 そうそう。『星矢』のOVAに参加したときに荒木さんの総作監集を見て、それまで自分が表面的になぞってきた技法の答え合わせをちょっとしました。デッサンの取り方とか。


――先ほど『SK∞ エスケーエイト』の話が出ましたけど、他に自身の仕事で荒木さんの影響が入っているものはありますか?

千葉 それでいうと『機動戦士ガンダム00』も(キャラクター原案の)高河ゆんさんが車田マンガが好きなので、それを口実にちょっとテイストを入れ込んだ仕事です。あとはなんといっても『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』。本編の絵もそうですが、キャラクターデザインで原作の独特なまつげの表現をアニメのデザインに置き換えるときは、荒木さんが『星矢』でやっていたまつげの描き方をアレンジして使わせてもらいました。その直前にやった『銀河鉄道物語』も「松本零士先生が原作の銀河鉄道が出てくるアニメ……それって荒木さんが参加していたアレとつながっていますよね!」みたいな理由をつけて、荒木さん風に描いてみました(笑)。


――千葉さんのお仕事を、どこに荒木さん成分が入っているかをたどりながら追いかけてみるのも面白そうですね(笑)。では、最後に『星矢』未見の人に千葉さんが一本オススメするとしたら?

千葉 『神々の熱き戦い』です。劇場版の2本目。これが荒木さん度がいちばん高いので。物語もいいし。作画に興味がある人なら、荒木さんから僕が何をどうパクっているか、よくわかると思います(笑)。


③キャリアの大きな転機

『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『SK∞ エスケーエイト』など、数々の人気作で辣腕を振るうアニメーター・千葉道徳。インタビュー連載のラストは、せがわまさきによる山田風太郎作品の卓抜なコミカライズをアニメ化した、自身の代表作を振り返る。


「あんなスゴい仕事は、毎回はできない」と思えるくらいのことができた

――最後の作品は『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜(以下、バジリスク)』です。第2回でも少し話題が出ましたが、これは千葉さんの代表作のひとつですね。

千葉 そうなりますかね。監督の木﨑(文智)さんとも、助監督の西本(由紀夫)さんともそれ以前からの長い付き合いで、木﨑さんの初監督作品ということで声をかけていただいて。とにかく木﨑さんの画力がすごいので、それに引っ張られながらやっていました。「木﨑さんにガッカリされないように頑張ろう」みたいな(笑)。いい原作のアニメ化の仕事を、35~36歳で元気のある、いいタイミングでいただけた感覚もあって、すごくのめり込んでやった仕事です。現場がわりと少人数で大変ではあったものの、とにかくいろいろな内容の絵を描くしかない状況だったのがよかったですね。


――この作品では脚本会議にも参加していたんですよね。

千葉 そのおかげで、担当するカットで何が要求されているのかがわかりやすかったんです。たとえば、最初はセリフがあったんだけど、シリーズ構成のむとうやすゆきさんが「ここはしゃべらせると野暮だから、ナシにしましょう」みたいなことを言い出して削る。でも、そのセリフで描かれていた感情は、シナリオの流れに残っているんです。つまり、「その感情は絵で表現してね、よろしく」ということで(笑)。そういうニュアンスって、その場にいないとなかなかわからない。各話で参加してくれる演出さんや作監には、ひょっとしたら何も伝わらないかもしれない。だからそこは、こっちでポイントを押さえながら修正する。そういうことができたのも面白い現場でした。


――感情を表す芝居が印象的な作品でした。アクションも華麗なのですが。

千葉 木﨑さんはすごいアクションを作る方なので、僕のほうは表情に気を配って仕事をしていた感じですかね。『バジリスク』ってアクションが中心の作品だと思われがちなんですけど、じつは内面の動きで見せるシーンのほうが主なんです。すごい力を持っている人たち同士の戦闘って、意外とさっくり終わるものなので。だから仕事の量も多くなるし、さらにアニメってわりと感情を目で表現するのですが、終盤になると主人公ふたりが両方目をふさがれたりしてね(笑)。


――物語の中心になる弦之介も朧(おぼろ)も、瞳術の使い手なのでそれを封じられますね。

千葉 その状況でも、感情を絵で描かなきゃいけない。目線の芝居を使わず、それっぽい絵をどう描くか。そういうハードルもありました。あの作品は音楽の中川(孝)さんも毎回尺(映像の長さ)に当てる形で曲を作ってくれていたので、音楽での演出にも助けられながらなんとかやりましたね。そうやって音楽を意識しながらの作業も、今思えばいい経験でした。

――キャリアの転機にあたる作品だった?

千葉 本当に大きい転機です。「あんなスゴい仕事は、毎回はできないよね」と思うくらいのことができました。こういうのって、運じゃないかなって思うんです。自分がのめり込める作品となかなか巡り会えない人も多い。僕はアニメーターとしての自己評価が低いんですが、仕事運というか、巡り合わせのラッキーさはあったなと思っています。


――自己評価が低い……そんな千葉さんの理想のアニメーター像もうかがってみたいです。

千葉 基本的にはニコニコと仕事をしていたいだけなんです。自分をカリカリに追いつめて、殺気立って仕事をすることはできない。だからじつは、これから先のキャリアをどうするかというのはちょっと悩みどころでもあるんですよね。これといった目標がなくて。近い場所で仕事をされている方だと、大貫健一さんや吉松孝博さんには憧れますね。常に最前線で仕事をしていて、仕事の量も多くて、あらゆるタイプの仕事をこなしている。アニメーターとしてのひとつの理想の形だと思いますし、自分が目指すなら、そっちの方向性かなと。安彦良和さんや荒木伸吾さんみたいに、独自の絵を追求するタイプではない。……あ、ただ、荒木さんの薄いコピーぐらいはできるかもしれないと思っているので、そこはこれからも意識してやっていきたいです。


――前回の『聖闘士星矢』の話からの流れだと、それは納得です。

千葉 荒木さんのスタイルを素直に継いでいるアニメーターって、意外といない気がするんですよ。直系の弟子筋の方……たとえば『バジリスク』にも参加されていた飯島弘也さんも、コピーの方向性には行きませんから。荒木プロダクション系以外の方では馬越嘉彦さんの『キャシャーン Sins』等でのお仕事ぶりは「さすがだなぁ」と思って見ていましたし、ほかにも何人かはおられますが。それなら荒木さんっぽさ……艶っぽさと力強さを併せ持った絵を描くことを勝手に引き継いでいこうかなと、ちょっとだけ思わなくはないです。そういうハード路線の作品と、ソフトなものとを交互にやれるとベストなんですけどね。でも『バジリスク』以降、人が死んだり、傷ついたりする作品の仕事がグッと増えて(笑)。


――いわれてみれば。

千葉 人が死ぬ作品で総作画監督をやると、そういうシーンばかりが回ってくるんですよ。大事だから、修正をしっかり入れる必要がある。結果的にしばらく黙々と死にそうな人の顔を描き続ける期間ができるんですけど、そういうときってニコニコとは仕事ができないんです。キャラに感情が入らないといい絵が描けないので。たぶん、それって健康に悪い(笑)。最近は、なんとか健康にいいアニメを作れないかなって思っています。誰か「健康増進アニメ」と銘打って、ゆるキャラっぽいのが活躍するような企画を立てて、声をかけてくれないかなぁ(笑)。






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