【生肉转载】Febri TALK系列——童田明治

取材・文/日詰明嘉


来源:日本深度动画内容网站Febri

采访发布时间:2022年2月14日~18日

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①ひとつのことを極めるってカッコいい

リアルさに惹かれた『ちはやふる』

活動開始から2年間でライブ配信したアニソンカバーは1,000曲以上。登録者数は24万人以上(2022年2月時点)という、にじさんじ所属の人気バーチャルライバー、童田明治(わらべだめいじー)。インタビュー連載の第1回は「人生で一番影響を受けたアニメ」だという『ちはやふる』について。


シリーズ視聴20周! 何度も噛み締めて味わう作品

――アニメが大好きな童田さんにとって、『ちはやふる』は「人生で一番影響を受けたアニメ」とのことですが、どのようなきっかけで作品に触れたのですか?

童田 友達がこの作品を本当に大好きで、猛プッシュをされたんです。でも、百人一首のお話だと聞いて、私にとってはそんなになじみがないテーマでしたから、1年くらいパスしていたんです。でも、「絶対見たほうがいい!」と言われたものですから、「まあ見てやるか……」ぐらいの気持ちで見てみたんです。


――で、いかがでしたか?

童田 そしたら! なんて言うんですか……、あの作品にはすべてが詰まっていました!!


――(笑)。一気に心をつかまれたんですね。

童田 はい。友情だったり、恋愛だったり、そして競技を行う上での心理描写がすごく丁寧なんです。かるたを早く取るだけじゃなくて、相手がどう考えているか、何を思ってこの試合に臨んだかとか、大会に向けてどう練習をしていたかっていうのが、本当に丁寧に描かれていて、どのキャラクターもみんな好きになっちゃいました。『ちはやふる』って美男美女だけが出てくるのではなくて、ちょっとふくよかな「肉まんくん」っていうあだ名の男の子(西田優征)とか、歴史が好きだから百人一首に触れてみた「かなちゃん」(大江 奏)とか、みんなすごくいいキャラをしていて、それがとてもリアルなんですよ。この子たちって、物語に動かされているキャラクターではなく、この子たちが動くことによって物語が進んでいるんです。


――つまり、物語上に置かれた「妹キャラ」とか「解説役」というわけではなく、ひとりの人間として人物像が描かれているというわけですね。

童田 そうです! やっぱり「設定的に必要だから置いたんでしょ」っていうキャラはすぐにわかるし、企画の意図が見えると冷めちゃうんですよね。でも、『ちはやふる』はそういうことがなくて、本当にどのキャラクターも生き生きとしています。私にとって、この子たちは生きているんですよ。


――特にお気に入りのキャラクターはいますか?

童田 それが、ホントにみんな好きなので、ちょっと選べないんです。最初は(綿谷)新が好きだったんですけど、2周目は「いや、(真島)太一もいいな」って。で、3周目はまた「やっぱ、新もいいな」みたいな感じで、見るたびにキャラクターの良さがわかってきて。もちろん、主人公の(綾瀬)千早の良さも、噛めば噛むほど味しか出ないって感じで(笑)。私は凹んだときとか疲れたとき、とりあえず『ちはやふる』を第1話から流すんです。特に2期は20周ぐらいしています。

――すごい……! でも、千早のように何かに全力で打ち込むキャラクターって好きになっちゃいますよね。

童田 そうですよね。千早って、いい意味で本当にひとつのことしかできない子で、かるたのことしか考えていないんです(笑)。それぐらい好きになれるものを千早は持っていて、それを見ていると「ひとつのことを極めるってカッコいいな」と思ったんですよね。勝つまでの過程だけでなく、負けた悔しさも丁寧に描かれていて、「自分も、これなら誰にも負けない!」っていうものを作りたいなって。『League of Legends』っていうゲームにめちゃくちゃハマって一日12時間くらいプレイしていたこともありました(笑)。ひとつのことを全力でやって、それで勝ったときのうれしさって、やっぱり何ものにもかえがたいんですよね。


――一生懸命がんばることとか、何かに打ち込むことをバカにするような風潮に対して、千早の生き方はそれを肯定してくれる。

童田 おっしゃる通りです。作中でも千早のお姉ちゃんがモデルをしていて、お姉ちゃんは親に評価されるけど、かるたって本当にマイナーだから評価されない。そういうのも、なんかちょっとリアルというか。でも、それでも辞めないんですよ。それに本当に心を打たれました。


――この作品は正直なんですよね。かるたをテーマにしているからといって、かるたがメジャーな世界線ではなくて。

童田 そうなんですよ! どちらかと言うと「え、かるた?」「こんな可愛いのになんでかるたなの?」みたいな。それもすごくリアルじゃないですか。私も影響されて百人一首をやろうと思ったんですけど、けっこう難しくて……。


――まだまだ、これからですよ。

童田 これからですかね!?


――『League of Legends』のお話もそうでしたし、何かに打ち込むことの大切さは何にでも応用が効きますから。童田さんは音楽ユニット「Rain Drops」のメンバーとしても活動していますが、この作品がご自身の音楽活動に与えた影響はあると思いますか?

童田 あります! 私はけっこう完璧主義というか……、歌を歌うんだったらリズムやピッチをピシッとしないと気がすまないタイプなんですが、『ちはやふる』を見ていると感情を揺さぶられることが多いですね。かるたにもいろいろな取り方があって、ただ手が早いから取れるというわけでもなくて、耳が良いから取れる人もいたりします。見ていて、ひとつのやり方にこだわるのが必ずしも正解じゃないんだなって思いました。音楽にもそれと同じようなことが言えると思って。私は耳は良いほうなんですけど、感情を乗せるのがすごく苦手だったんです。でも、表現の仕方はいろいろなやり方があっていいんだって思えたら、自分の歌にも感情が乗せられるようになりました。そういう点においても『ちはやふる』は私の人生です。


②『ひぐらしのなく頃に』から学んだ

決してあきらめない気持ち

にじさんじ所属の人気バーチャルライバー、童田明治に人生に影響を与えたアニメを語ってもらうインタビュー連載の第2回は「仲間を信じることの大切さを学びました」という『ひぐらしのなく頃に』。ホラーは苦手という彼女に、この作品を選んだ理由を聞いてみると……?


悩んだときは、自らの意志で「新しい風」を取り入れる

――『ひぐらしのなく頃に(以下、ひぐらし)』はミステリー作品であり、ホラー描写も人気のひとつですが、童田さんはこうした作品も平気なんですか?

童田 いえ、ハッキリ言って苦手です(笑)。実際に見てみると、オヤシロ様の祟りは怖いわ、人は殺されるわで、目を背けたくなる場面が多くて。


――そうまでして見たのは、どうしてでしょう?

童田 ちょっと暗い話になるのですが、あるときすごく凹むことがあって、何もしたくなくなってしまったんです。『ひぐらし』って一般的に「グロい」と言われていたので、自分が苦手なものを、あえてショック療法的に見てみようと思ったのがきっかけでした。


――どんなところが強く印象に残りましたか?

童田 『ひぐらし』って、主人公が何回も失敗して同じ時間を繰り返すのですが、それでもあきらめずに、みんなが幸せになる世界線にたどり着こうとする話なんです。私はわりとあきらめやすい性格をしていたのですが、「この子たちがこんなにがんばっているんだから、自分もがんばろう」と励まされたし、あきらめないことの大事さを学びました。最後まで見たら「仲間を信じることの大切さ」というテーマがきちんと伝わってきて、とても元気になることができました。


――こういったショック療法は、ご自身ではよく試すのですか?

童田 わりとしますね。かつて、煮詰まってしまったときに自分で喉を潰してやろうとしたことがあったんです。


――ええっ……。

童田 それで何をしたかというと、5~6時間ぶっ通しで歌を歌ったんです。そうしたら、逆に喉が頑丈になってしまったというオチで(笑)。なので、皆さん、凹んだときは筋トレみたいな、自分のためになるようなことをしてほしいです。


――安心しました(笑)。童田さんは一旦スパっと落ち込んで、そのあと再起するほうがいい結果を生むんですね。

童田 そうですね。私はそのタイプなんだと思います。『ひぐらし』を見て、一度、いちばん下まで落としてから上げようとしました。登場人物たちの境遇に比べれば、自分のことなんて大したことないなって(笑)。みんな、もう本当に悲惨な死を迎えるんですよ。


――お気に入りの登場キャラクターはいますか?

童田 この作品もみんな好きなんですよね。でも、あえて言うなら、古手梨花ちゃんです。ここからネタバレになるんですけど、この話は主人公である前原圭一がループしていると思わせて、じつは古手梨花ちゃんが何度も死んで、そのたびに違う世界線に行くという構造になっているんです。梨花ちゃんはループのたびに腹を裂かれてしまうのですが、それがかわいそうで……。こんなに梨花ちゃんががんばっているのに、なんてひどいことをするんだろうと感じました。そして、それを繰り返すことで梨花ちゃんもだんだんと疲れてしまうのですが、「みんなを助けるまではあきらめない」と立ち向かう。それを見ていたら「自分もこうなりたい」って思いました。

――『ひぐらし』も繰り返し見たのですか?

童田 はい。怖がりながらも5周ぐらい(笑)。ただ、「目明し編」だけはめちゃくちゃグロくて拷問シーンや爪を剥ぐシーンがあるので、あまり見られないんですけど。でも、ニコニコ動画で一挙配信といったイベントがあるとつい見ちゃいますね。というのも、ニコニコ動画ではグロいシーンになると、みんなが「うわあああー!!!!」って書き込んで「弾幕」を張って見えないようにしてくれるので(笑)。


――そういう見方もあるんですね(笑)。それにしても画と音でここまで痛みを想像させるというのは、秀逸な演出ですよね。

童田 そうですね。爪を剥ぐというそれ自体の描写もあるし、その前後の描写が上手なので、変な話、自分がされたかのような痛みを感じるんです。表現にはいろいろな媒体がありますが、声のお芝居なども含めて、私はアニメがいちばん感情移入しやすいです。


――作品の世界観についてはどのように感じましたか?

童田 それまで私は田舎の村に憧れがあったのですが、『ひぐらし』を見たあとは、ちょっと怖いなって思っちゃいました(笑)。もちろん、ああいったことは実際にはないんでしょうけど、外からの風がないと、やっぱり世界が狭まってしまうと思うんです。それは自分自身にも当てはまることです。悩んだり煮詰まったりしたときは、できるだけ新しいものに触れて、自分の考えを変えるようにしています。


――たとえば、どんな経験がありましたか?

童田 じんさんの『カゲロウデイズ』が最初に話題になったとき、私は天邪鬼なので「流行っているから聞かない」みたいな態度だったんです。でも、実際に聞いてみたら、人に寄り添う歌詞にとても共感できたので、聞く前に自分がそういう考えを持っていたことを申しわけなく思いました。それ以来、「こういうジャンルだから触れない」といった偏見は持たないようにしています。あう、あわないはあるにせよ、自分で見たり聞いたりしてから判断しようと。それが自分にとっての「新しい風」でしたね。


――そして後に童田さんが参加している音楽ユニット「Rain Drops」に、じんさんが楽曲提供をして(「雨言葉」「オントロジー」)、ご自身で歌うことになるわけですよね。

童田 そうなんですよ~! 泣くほどうれしかったです! この話、じんさんにはお話ししたことがないので、この記事を通じてお伝えしたいです!


③心の持ちようで変わる日常風景

『ARIA』が気づかせてくれたこと

にじさんじ所属の人気バーチャルライバー、童田明治に人生に影響を与えたアニメについて聞くインタビュー連載。その最終回は、放送開始から15周年を迎え、劇場版も制作された癒やし系アニメ『ARIA』について。


忘れていたことを思い出させてくれる作品

――童田さんの3本目は『ARIA』。第2回目の『ひぐらし』から遠く離れましたね(笑)。

童田 はい(笑)。知人の紹介で、これは原作マンガから読み始めました。いわゆる「日常系」の作品で、空気感がとてもいいんです。主人公の水無灯里(みずなしあかり)ちゃんは、めちゃくちゃポジティブな性格の持ち主で、たとえば、単に蝶が飛んでいるのを見かけただけで「ちょうちょが見えたから今日は幸せな日♪」って感じで、日常の光景ひとつひとつに感動を見いだせる子なんです。それって、今の私たちの社会では忙しくて、つい見過ごしてしまうことじゃないですか。でも、『ARIA』を見ていると、そうしたなにげない日常であっても、自分の向き合い方や視点によってものの見え方、感じ方が変わってくるんだということを教えてもらっているような気がして……。


――気の持ちようで人生も違って見えるような。

童田 そうですね。私自身、どちらかというとネガティブなほうなんですけど、この作品を見ていると灯里ちゃんのようになりたいと思いますし、物事をできるだけポジティブに見るようにすれば、きっともっと楽しくなるんだろうなって思わせてくれる作品です。


――『ARIA』って作品に流れる空気感がゆったりしていて、キャラクターも基本的にみんな穏やかですよね。

童田 みんないい人なんですよね。作品の舞台は未来の火星で、現在のヴェネツィアをモデルにしたネオ・ヴェネツィアというところなんです。この街は何カ月かに一度、アクア・アルタという床上浸水が起きるのですが、この街の人たちはゆったりしていて、そのときはお仕事もみんな休んじゃうんです。今の日本だと、まずありえないじゃないですか。別の場面で言いますと、灯里ちゃんが友達と待ち合わせをしていて、その子が遅刻したときも、「なんで遅れたの!」ではなく「だったら、遅れてくるまでの時間に何か素敵なものを見つけよう」という考え方をする。こういうことって今の私たちが忘れがちなことなんじゃないかなって。私もこんなふうに何でもポジティブに捉えられるようになれたらな~って思いますね。


――この作品はTVシリーズが3期制作され、劇場版も作られるほど息の長い人気を誇っています。ファンのなかには実際にヴェネツィアまで聖地巡礼に行く人もいて、ブログや同人誌などで発表していますが、童田さんも行ってみたいですか?

童田 行ってみたいです! むしろ「あの作品を見て行きたいと思わない人なんているの?」って感じです(笑)。死ぬまでに一度は行きたいですね。私はあまりアクティブなほうではないのと、今の世界的な情勢では実現するのはしばらく先になりそうですが、行きたいですね。本当に行きたいです!!

――行ったら何をしたいですか?

童田 聖地巡礼をあまりしたことがないので、まずは作中に出てくるところに行って、同じポーズを取ってみたいです(笑)。あと、作中では灯里ちゃんたちが案内役の「ウンディーネ」としてゴンドラを漕いでいるので、それに乗ってキャラクターの気持ちになりたいですね。普段は、めっちゃ船酔いするんですけど(笑)。


――童田さんはYouTubeの生配信で『ARIA』の主題歌を何度もカバーしていますよね。どんな想いを乗せて歌っているのしょうか?

童田 『ARIA』の世界観を頭に入れて、原曲のイメージをちゃんと意識しつつ、リスペクトを込めて歌うことを意識しています。やっぱり原曲が大好きなので、私の歌を聞いて「この曲いいな」と思っていただいて、その方が原曲を聞いてくださったら、ファンとしてめちゃくちゃうれしいじゃないですか。そうなってほしいなと思って、心をこめて歌っています。


――一方で、アーティスト活動のときはご自身がオリジナルになるわけですが、その際にはどんな姿勢で臨むのでしょうか?

童田 私はけっこう直感型というか、レコーディングの前にラフの形で音源が手元にくるわけですが、そのときにメロを聞いたり、歌詞を読んで感じたこと、そして最後にレコーディングのときに流れる音を聞いて感じたことのひとつひとつを大事にしています。で、大事にはするけれども、実際のレコーディングのときは、あまりそこまで考えずに臨むんです。考えすぎちゃうと、自分のなかでカチッと当てはまらないときにモヤッとするので。私は本当に自分の感じるままを音に乗せるって感じで歌っていますね。


――となると、最初に感じるときに受け入れ態勢を作ることが大事になってくるんでしょうか?

童田 そうですね。メロだけを聞いたときと、歌詞が入ったときでは、イメージもけっこう変わってくるので。「こうなったんだ。じゃあ、こういう解釈もあるな」という姿勢でいることが大事。それで実際のレコーディングに臨むと、また違う見え方をすることもあるんですよね。やっぱりレコーディングって……ちょっと恥ずかしいセリフですけれど、「私と歌をつなげてくれる」というか、どこかそんな不思議な力があると思うんですよ。なので、歌ったあとは満足して帰ることが多いです。


――リスナーさんにはそういう想いが乗っていることを頭の片隅に置いて聞いていただくと、童田さんの想いがより伝わるでしょうね。ところで、『ARIA』も何周かしているんですか?

童田 もちろん。初見のときはきちんと見ましたが、以降は集中して見るというよりも、BGVみたいな感じで流していることが多いです。見ていると安心するので。あと『ARIA』は音楽が本当に良くて、サウンドトラックを買っちゃうくらい好きです。ヒーリング効果が高い音楽ばかりで、寝るときに流したりしています。


――音楽という要素は原作にはないものですが、キャラクターや世界観だけでなく、そこにも癒やしの力がある作品なんですね。

童田 そうなんです。本当に落ち着きますし、「忙しくてちょっと大変!」という人にこそ、自分が忘れていたことを思い出させてくれる作品なので、ぜひ見てもらいたいです。






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