【生肉转载】Febri TALK系列——油布京子

取材・文/宮昌太朗
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2026年10月14日~16日
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①自分の好きが詰め込まれた『ふしぎ星の☆ふたご姫』
キャラクターデザインを担当した『デリシャスパーティ♡プリキュア』をはじめ、数多くの話題作に参加するアニメーター・油布京子が選ぶアニメ3作品。その1本目は、子供時代に出会い、作中のダンスを真似するほど夢中になったという『ふしぎ星の☆ふたご姫』。
心に刺さった「プリンセスらしくないプリンセス」
――子供の頃に見て、今でも覚えているアニメ作品というと、どのあたりになりますか?
油布 『おジャ魔女どれみ(以下、どれみ)』とか『ロックマンエグゼ』ですね。『どれみ』が放送されていたのが1999年から2000年代の前半なので、保育園に通っていた頃かと思います。
――ということは、わりとアニメを見るのが好きな子供だったんですね。
油布 アニメばっかり見ていました(笑)。絵を描くのも好きで、それこそ『どれみ』のような、子供向けのアニメをお手本にして、絵を描くことが多かったと思います。
――描くのが好きだったキャラというと?
油布 『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』とかかな……。あと小学生になってから、小学館の「ちゃお」を買って読むようになるんですけど、「ちゃお」の影響は大きかったと思いますね。それこそ「ちゃお」のマンガ家さんになりたいって(笑)。なので、めちゃくちゃ目の大きな女の子が出てくるマンガばっかり、描いていた気がします。
――「ちゃお」にマンガを投稿したりは……。
油布 投稿するところまでは行かなかったんです。ただ、読者のハガキ投稿ページみたいなのには、たまに応募していました(笑)。1回、掲載された記憶もありますね。
――そうだったんですね! そういえば、今回挙がった3作品のうちの1本、『ふしぎ星の☆ふたご姫(以下、ふたご姫)』もマンガ版が「ちゃお」に掲載されていました。
油布 当時は、今みたいにスマホで配信アニメを見る感じではなかったので、とにかくテレビのアニメを追いかけていました。「このチャンネルのこの時間帯はだいたいアニメをやっている枠」みたいなものがあって、その流れで見ていたら新番組として『ふたご姫』が始まったんです。たしか私の地方では『ケロロ軍曹』と同じ時間帯に放送されていた記憶があるんですけど、最初は「面白そうだから見てみよう」くらいの感覚でした。
――どちらも『どれみ』の佐藤順一さんが総監督を務めている作品ですね。
油布 当時はまったく、そんなことは気にせずに見ていました。
コメディだけど恋愛要素がある、そんな作品が好き
――『ふたご姫』のどんなところが、油布さんに刺さったんでしょうか?
油布 今考えると、自分の好きな要素しか入っていなかったんだろうなと思います。もともと子供向けのアニメが好きで――それこそ頭身があまり高くなくて、丸っこいデザインなのもよかったんですよね。主人公たちがプリンセスという設定もいいし、基本的にギャグテイストが強いのも、コメディ作品が好きな私にはぴったり来て。それに加えて、ちょっと恋愛要素や変身要素があったところも、めちゃくちゃ当時の自分に刺さったんだろうなって思います。
――たしかにコミカルな要素が強いのも『ふたご姫』の魅力のひとつですね。
油布 主人公のファインとレインが毎回、ヘンなダンスを踊るんですよ。新しいダンスが出てくるたびに、フリを覚えて友達と一緒に踊っていました(笑)。
――めちゃくちゃハマっていますね(笑)。
油布 親からは、始まった頃に「これって『どれみ』じゃないの?」と言われたんですけど、「違う! 全然違うよ!」って(笑)。あと、劇中にサニールーチェという変身アイテムが出てくるんですけど、それが本当に可愛くて、オシャレだったんですよ。
三角関係のようなちょっぴり生々しいドラマも魅力的
――いわゆる変身アイテム、玩具も発売されていましたよね。
油布 親にねだって買ってもらいました(笑)。中央の部分が回って――ギミックはそれだけなんですけど、めちゃくちゃいいデザインなんです。振り返ってみると、『プリキュア』は、当時の私からするとちょっと対象年齢が上がったような感じがあったんですよ。もちろん、『プリキュア』は『プリキュア』でいいし、『ふたご姫』は『ふたご姫』でまた違うよさがあるんですけど、いざ蓋を開けてみると、『ふたご姫』にもちょっとだけドロドロしている部分があったり。子供向けの作品なので、そこまでがっつり描写されてはいないんですけど、あれくらいが個人的にはちょうどよかったのかなって。
――コミカルなだけじゃなく、ドラマ的にも面白さがあった。
油布 そうですね。主人公のファインとレインは「プリンセスなんだけど、プリンセスらしくない」という設定で、それもすごく刺さったんですよ。
――ふたりにはたしか、キャッチフレーズがありましたよね。
油布 「ふしぎ星始まって以来、最もプリンセスらしくないプリンセス」ですね。『夢のクレヨン王国』なんかもそうでしたけど、「プリンセスらしくないプリンセス」っていうキャラクターが、きっと好きなんだと思います。
――『夢のクレヨン王国』も、佐藤順一さんの監督作ですね(笑)。でも、放送されたのは、かなり前な気がするんですが……。
油布 レンタルビデオで借りて見ました。たぶん、当時の私にはアニメを見て絵を描くくらいしか娯楽がなくて(笑)。なので、めちゃくちゃアニメを借りて、見ていましたね。『夢のクレヨン王国』は今回、ベスト3に入れるかどうしようか、すごく迷ったんです……。でも、やっぱりハイテンションでコメディ要素が強くて、ちょっと恋愛もありますよ、みたいな作品が今でも好きなんですよね。
②ライブパフォーマンスに魅了された『ラブライブ!』
子供の頃からアニメを浴びるように見て育ったと話すアニメーター・油布京子が選ぶアニメ3作品。2本目は、高校時代に初めて出会い、のちに自身もアニメーターとして参加することになった『ラブライブ!』シリーズ。大きな影響を受けたというシリーズの魅力とは?
室田雄平さんが描くキャラクターは衝撃的なくらい可愛い
――2本目は『ラブライブ!』シリーズ。アニメ版の1作目が2013年なので、まだ高校生だった頃でしょうか。
油布 そうですね。高校の友達が『ラブライブ!』が好きだったんですけど、最初は「ああ、そういうのがあるんだ」くらいの感じだったんです。もちろん、室田(雄平)さんが描いたキャラクターの絵が衝撃的なくらい可愛くて、影響もすごく受けています。
――デザインのどこが、そんなに衝撃的だったんでしょうか?
油布 肉感と顔の可愛いさのバランスでしょうか。当時は高校生になっていたからというのもあると思うんですけど、それまではあまり、デザインといった部分でアニメを見ていなかったんですよね。単純にモチーフが好きだったり、ストーリーが面白いとか、そういう部分でハマっていることが多かったと思うんです。でも、『ラブライブ!』に関しては「この絵のデザインがめちゃくちゃいい!」と。はっきりと自分の意思で「この絵は可愛い」と思ったのが『ラブライブ!』だったんです。
――とにかく最初は、ビジュアルのインパクトが大きかったわけですね。
油布 そうですね。じつを言うと個人的にいちばんハマったのは、そのあとの『ラブライブ!サンシャイン!!(以下、サンシャイン)』なんですけど……。友達に連れられて、μ’s(ミューズ)のファイナルライブを見たんです。声優さんのライブをしっかり見たのは、それが初めてだった気がするんですけど、そのライブが本当によくて。そこから本格的にシリーズにハマったんです。
――なるほど。
油布 加えてその前の劇場版『ラブライブ!The School Idol Movie』を見に行って、めちゃくちゃ感動して。劇場版は構成もキレイだし、ライブシーンがとにかくよかったんですよね。絵がテレビシリーズよりさらに美しくて可愛いのはもちろん、キャラクター同士の掛け合いもめちゃくちゃよくて。しかも終わり方が本当に美しいじゃないですか。『ラブライブ!』は当時のアイドルコンテンツの中でもいちばんなんじゃないかっていうくらい人気だったと思うんですけど、そこで終わりにする潔さ。新しくメンバーを入れたり、卒業生が出たあとも続けたりしない。その幕引きが美しくて忘れられないです。
「負けないでほしい」とずっと応援していた
――で、油布さんがいちばんハマった『サンシャイン』が来る。『サンシャイン』はどこがよかったんでしょうか?
油布 『ラブライブ!』はやっぱり初代の人気が圧倒的だったこともあったのか、当時、『サンシャイン』はファンからの風当たりが強い印象があったんですね。で、そこまで濃くないファンだった私からすると、「めっちゃ頑張ってほしい」みたいな。
――判官びいきというか(笑)。
油布 キャストの人たちも、最初のリリースイベントからお客さんがいることに感動して、めちゃくちゃ泣いていたんです。そういうのを見ると、応援したくなっちゃうじゃないですか。状況が状況だったのもあって、ずっと応援していたんですよね。「負けないでくれ!」って。
――気持ちが移って。それこそライブにも行ったり……。
油布 Aqours(アクア)のファーストライブも見に行った記憶があります。あと『ラブライブ!』を見始めてから、アイドルアニメのライブシーンがめっちゃ好きになったんですよね。その影響でアイドルアニメ全般が好きになって。最近はそれこそ、映画がまるまる1本ライブ、みたいな構成の作品も結構多いと思うんですけど、ああいう作品がすごく好きなんです。ライブパフォーマンスをアニメで表現するのが、たぶん好きなんだろうなって。
――当時はライブシーンをいかにアニメで表現するか、その技術がどんどん切磋琢磨されていましたよね。
油布 『ラブライブ!』も、最初の頃は3DCGと作画の違いがはっきりとわかる映像でしたけど、その見せ方もすごくよかったんです。最近は3DCGの技術が格段に進化したので、キャラクターのアップのカットでも3DCGで全然オッケーだったりするんですけど……。そういう技術的な遍歴を見ていくのも、『ラブライブ!』シリーズを追いかけていて面白い部分だなと思いますね。
制作に参加して驚いた絵の繊細さ
――しかも油布さんはそのあと、アニメーターとして、劇場版『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』などに参加していますよね。
油布 本当にちょっとですけど(笑)。
――それはやっぱり「『ラブライブ!』が好きだ」と言っていたら、原画をやるチャンスが来た、みたいなことなんですか?
油布 そうですね。やっぱり好きなので「『ラブライブ!』をやりたいです」と言ったり。あとツイッターで『ラブライブ!』の制作さんと思われる人に「やりたいんですけど」ってDMしたり……。
――めちゃくちゃ積極的ですね(笑)。実際に参加してみて、いかがでしたか?
油布 シリーズによってちょっとずつ違うんですけど、やっぱり室田さんがキャラクターデザインをされた『サンシャイン』は、本当に絵が繊細だなと思いました。これを描くのはやっぱり大変だよな、って。
――繊細というのは……。
油布 線が多いのはもちろんなんですけど、しかもその線が細くて、本当に繊細で。『サンシャイン』は第二原画とレイアウトをちょっとだけ担当したんですけど、この絵をこんなに動かすんだ! すごいな!と。
――それこそ、プロの仕事を目の前で見たような感じがあった。
油布 そうですね。止め絵の第二原画ですら、こんなに大変なんだ、って思わされました。
③モチベーションを上げたいときに見る『SHIROBAKO』
『精霊幻想記』や『デリシャスパーティ♡プリキュア』など、数多くの作品に参加するアニメーター・油布京子が選ぶアニメ3作品。3本目は、アニメ業界の舞台裏を描いて大きな反響を呼んだ『SHIROBAKO』。アニメ業界に入ったからこそ見えてきたという、その魅力とは?
アニメーターになってからは見るたびに理解度が増していく
――3本目は『SHIROBAKO』。これも見ていたのは高校生ぐらいですか?
油布 そうですね。リアルタイムで見ていました。高校生になったあたりで、ニコニコ動画でアニメを見るようになったんです。当時は深夜アニメもどんどん配信してくれていたので、そこで『SHIROBAKO』を見ました。
――当時はもうすでに、アニメーターになろうと決めていたんですか?
油布 ちょっと覚えていないんですけど、でも放送されたのが2014年だから、たぶんなろうと決めたあとに放送が始まっているはずですね。「アニメ業界が舞台のアニメが始まるんだ、すごい! これはもう絶対に見なければ」と思って見始めたんですけど、めちゃくちゃ素晴らしいアニメだったという(笑)。
――アニメ業界どうこうとは関係なく(笑)。
油布 そうなんですよね。アニメ業界の舞台裏を描いた作品としてもすごい作品だと思いますし、それとは関係なく、純粋に作品単体で見てもいいんですよね。私が人生の中でいちばん見返しているアニメは、『SHIROBAKO』なんじゃないかと思います。たぶん、10回くらいは通しで見ています。
――それは、どういうタイミングで見返すのですか?
油布 どうでしょう……「久しぶりに『SHIROBAKO』を見るか」みたいな(笑)。面白いのは、私自身が業界の人間になっているので、見返すたびにどんどん、内容に対する理解度が高まっているんですよ。
――劇中で何が起きているかが、だんだんくっきりわかるように(笑)。
油布 最初に見たのは高校生だったので、流れ的になんとなくで見ていた部分が多かったと思うんです。それこそアニメ制作のワークフローは、当時まったくわかっていなかったので。もちろん、ストーリーには感動しているんですけど、ちゃんとは理解できていなかったと思うんですね。でも、アニメーターとして働き始めてから見返すと「これってこういうことだったんだ!」と(笑)。「そういう状況だったんだ」みたいなことが、どんどんわかるようになってくる。
――制作デスクの本田(豊)さんの「万策尽きたー!」が、どれくらいピンチだったのか、だんだんわかってくるという(笑)。
油布 そうですね。ブラックジョークみたいなネタとかも、当時はちゃんとわかっていなかったんですけど、それがだんだん全部わかるようになってきて。だから何回見ても楽しめる、というのはあると思います。
絶対にないとは言い切れないストーリー
――アニメ業界の中の人から見ても、実際のアニメ制作に即した内容になっているんですね。
油布 そうですね、アニメ業界の人はわりと「『SHIROBAKO』はファンタジーだ」と言うんですけど……。たしかに「こんなヤバい状況に、こんな素晴らしい救世主が現れるなんて!」と思わないわけでもないんです(笑)。でも、作中で起きていることは、すべて起こりうることだなって思います。「絶対にない」とは言い切れないんじゃないかなって。あと『SHIROBAKO』はやっぱり、作中のキャラクター――丸川(正人)社長だったり、そういう人たちの人徳みたいなものがあって成り立っている、というのはありますよね。
――好きなキャラクターというと?
油布 好きなキャラクターは平岡(大輔)君と(高梨)太郎なんですけど(笑)。最初は本当に「なんなんだよ、こいつ」というか、いわゆるヘイト役みたいな立ち位置のキャラクターなんですけど、宮森(あおい)たちと出会うことによって、どんどんいい方向に成長していく、というか。
――だんだんと真人間になっていく。
油布 平岡君にしても、すごくかわいそうなキャラクターなんですよね。最初にいた環境がよくなかったばっかりに、あんなにすれちゃっているんですけど、でも正直なところ、誰でも彼みたいになる可能性があって。だからちょっと憎めないなって思うんです。そういうことが私自身、実際にアニメ業界に入って、経験を積むに従って理解できるようになった、というのはあります(笑)。
木佐さんの気持ちがわかってしまう
――そういう意味でも、リアリティがある作品なわけですね。
油布 しかもそういう平岡君に寄り添ってあげているのが太郎っていうのが、すごくいい組み合わせで。太郎って1クール目だとトラブルメーカーみたいな扱いで、本当に制作としてはよくないと思うんですけど(笑)、でもそんな太郎の持ち味に平岡君がだんだんほだされていって。いい巡り合わせだなぁって思いますね。
――もう純粋に、ドラマとしてハマっていたわけですね。
油布 そうですね。しかも『SHIROBAKO』が本当にすごいのは、あんなにキャラクターの数が多いのに、最後にはちゃんとみんなの名前と顔が一致するんですよ。全24話あるけど、無駄な話数がひとつもない。そこも本当にすごいなと思います。
――何度も見返してしまうのも、仕方がない。
油布 何度も見返しちゃいますよね。あとやっぱり自分も頑張らないと、と思わされる。井口(祐未)さんが頑張っているんだから、私も頑張らないといけないな、って。だから、モチベーションを上げたいときに見ることが多いかもしれないですね。わりと好きな作品に挙げる人が多いと思うので、どうしようか悩んだんですけど、普通にめちゃくちゃ好きな作品なので。
――ベスト3に入れざるを得なかった(笑)。このFebri TALKだと他にも、アニメーターでは斎藤敦史さんと田中将賀さんが『SHIROBAKO』を挙げています。田中さんは「自分も出演したかった」とおっしゃっていますね。
油布 その気持ちはめっちゃわかります(笑)。この業界にいたら、ちょい役でもいいから出てみたいですよね。
――出演するとしたら、どんな役どころがいいですか?
油布 やっぱりアニメーターになっちゃいますよね……。でも、それこそ単発で参加しているアニメーターで、作画打ち合わせに出ているうちのひとり、とか(笑)。木佐(光秀)さんってアニメーターさんが出てくるじゃないですか。作中ではかなりだらしない感じで描かれているんですけど(笑)、個人的には「木佐さんの気持ちがわかるなあ」と思いながら見ているんですよね。あんな感じなのに、なんだかんだと頼まれているのは、きっとそれだけ腕もあるんだろうな、と。
――じゃあ、木佐さんみたいなアニメーターになれたらいいな、と。
油布 いえ、憧れるかどうかはちょっとわからないですけど(笑)。
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