【生肉转载】Febri TALK系列——铃木贵昭

取材・文/岡本大介
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2021年10月11日~15日
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①アニメを深く学んだ
『うる星やつら』
豊富なミリタリー知識を生かし、『ストライクウィッチーズ』をはじめ数多くの作品で世界観設定や軍事考証などを務めるライター・鈴木貴昭が選ぶアニメ3選。インタビュー連載の1本目は、より深くアニメと向き合うきっかけとなった『うる星やつら』について。
僕が書くセリフは『ビューティフル・ドリーマー』で学んだ
――まず最初に、鈴木さんのアニメ遍歴から教えてください。
鈴木 じつは幼少時代はあまりアニメを見ていないんですよ。私の家は壁一面が本棚という環境だったので、字の読める年頃になると「現代日本文学大系」や「吉川英治全集」などを読むようになっていて、テレビにあまり触れずに育ったんです。とはいえ、まったく見なかったわけではなくて、『謎の円盤UFO』や『宇宙大作戦』(『スター・トレック』)などの海外ドラマは好きでしたし、アニメも『銀河鉄道999』などは見ていた記憶があります。ただ、はっきりと「アニメって面白いな」と意識したのは『うる星やつら』が最初だったと思います。たしか小学校の高学年か中学生くらいの頃ですね。
――『うる星やつら』のどんなところが面白かったですか?
鈴木 もともと原作が好きで読んでいて、それがアニメ化されるということで見始めたんです。ところが、いざ見てみたらオリジナルエピソードも多いし、マンガとは印象がずいぶんと違ったんですよ。ですので、最初は「なんだか自分が求めているものと違うぞ」って怪訝に思いながら見ていたんですけど、原作以上に何が飛び出すかわからないハチャメチャな感じがクセになってきて、気づいたらハマっていたんです。ただでさえ刺激的な原作をさらに過激にしていて、シュールさも増しているし、キャラクターも本当に魅力的でした。まだ家にビデオデッキがなかったので、テレビの前にラジカセを置いて録音して、その音声を繰り返し聞いていましたね。
――かなりのハマりっぷりですね。全218話と非常に長いシリーズですが、とくに前半はチーフディレクターだった押井守さんの色がかなり濃く出ていますよね。
鈴木 そうですね。アニメスタッフの名前を気にするようになったのは、この作品が初めてだと思います。というのも「なんか今日のラムちゃんはかわいくないな」と思っていたら作画監督が違う人だったり、「変わった演出だな」と思って調べたらどうやら「演出家」という職種があるということを知ったり。そうこうしているうちに自然とアニメ雑誌も買うようになっていきました。少ない小遣いをなんとかやりくりしつつ『アニメック』というマニアックな雑誌を購読していたんですけど、細かい演出論だったり評論記事がびっしりと載っていて、「なるほど、アニメってこうやって作られているんだな」と、より深くアニメを知っていくきっかけになりました。

――原作とアニメの印象が違ったからこそ、そこに興味を持ったんですね。押井さんの名前もその流れで知ったのでしょうか?
鈴木 はい。ただ、個人的には、やまざきかずおさんがチーフディレクターをされていた後半の『うる星やつら』のほうが好きなんですよね。押井さんの作るオリジナルエピソードって、当時の僕にはそこまで刺さらなくて、それよりも原作に準拠した形で盛り上げてくれる「やまざき版」のほうが好みだったんです。ただ、劇場版の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』はすごく好きでした。大学生のときに、仲間と一緒に最初から最後まですべてのセリフを効果音つきで演じたこともあるくらいです(笑)。
――すごいですね。なぜそこまで?
鈴木 宴会芸として、大学の先輩たちが『風の谷のナウシカ』で同じことをやっていたんです。ならば、私たちもということで(笑)。
――すべてのセリフを暗記したということですよね。
鈴木 もちろんです。完コピを目指してずいぶんと練習しましたから、すっかり身体に染み着きました。それもあって、僕が書くセリフのテンポ感やワードセンスだったりというのは、かなりこの作品から影響を受けていると思います。あと、これは押井さんの趣味だと思いますけど、ハリアー戦闘機やレオパルド戦車など、けっこう本格的なミリタリー描写があるじゃないですか。僕はもともとミリタリー好きなので、ああいう描写に惹かれましたし、そこも影響を受けているんじゃないかなと思います。
――鈴木さんは脚本も書きますし、よく考証や設定なども担当していますよね。学生時代からアニメ業界に入ろうと考えていたんですか?
鈴木 いえ。アニメは好きだったんですが、それ以上にゲームが好きで、さらに当時はパソコンにハマっていたので、大学卒業後はアスキーに入社したんです。とはいっても、クリエーター職ではなく、企画営業部というところで働いていました。そこからアニメ業界で仕事をするようになったのは、いろいろな出会いや偶然が重なった結果ですね。
――そうだったんですね。では、『うる星やつら』でとくに好きなキャラクターや印象深いエピソードはありますか?
鈴木 言うまでもなくラムちゃんはかわいくて大好きなんですけど、基本的には「箱推し」です。あの世界でいつものメンバーたちがわちゃわちゃしている、その雰囲気自体が大好きなんです。僕にとっては「自分もあの世界に行ってみたい」と思わせてくれる存在なので、残念ながら特別なキャラクターやエピソードというのは選べないですね。すみません。
②設定の重要性を知った
『天地無用! 魎皇鬼』
豊富なミリタリー知識を生かし、『ストライクウィッチーズ』をはじめ数多くの作品で世界観設定や軍事考証などを務めるライター・鈴木貴昭が選ぶアニメ3選。インタビュー連載の2本目は、よくできた「設定」に魅せられた『天地無用! 魎皇鬼』。
ハマりすぎて生まれて初めて聖地巡礼に
――『天地無用! 魎皇鬼(りょうおうき)』は1992年制作のOVAです。どのようなきっかけで見たのでしょうか?
鈴木 仕事でパイオニアのLD(レーザーディスク)の発表会に行ったときにたまたま知って、気になったので見てみたら、もう第1話で完全に虜になりました。大学時代、アニメ好きな先輩の家に遊びに行っては、80年代のOVAを見せてもらっていたので、なんとなくピンときたんですよ。これは百花繚乱のOVA全盛時代を締めくくる作品かもしれないと。少なくともAICの集大成が見られるだろうと思って(笑)。
――鋭い嗅覚ですね。具体的にはどんなところに惹かれましたか?
鈴木 ひと言に集約すると「設定」です。この作品は日本の「鬼の伝説」と「宇宙人」をじつにうまく融合させているんですよね。それまでにも面白いSFアニメは数多くありましたが、日本的な和のテイストをここまで取り込んでいる作品はなくて、それが衝撃的でした。宇宙船も、船内に巨大な樹木が生えていたり、水が流れていたりしていて。猫の外見をしたマスコットキャラの魎皇鬼が宇宙船に変身するなど、そんなものはこれまでに見たことがなかったですし、目にするものすべてが斬新だったんです。「世界観」や「設定」の大切さをヒシヒシと感じました。
――「世界観」や「設定」というと、今の鈴木さんの仕事にもつながってくる話ですね。
鈴木 そうですね。当時はまだ自分がアニメの仕事をすることになるなんて夢にも思っていませんでしたが、今になって思うと私にとっては非常に大切な出会いでした。ただ、そのときは純粋にひとりのアニメファンとして感動していて、ハマりすぎて生まれて初めて聖地巡礼に行ったくらいです(笑)。
――1992年当時に「聖地巡礼」という風習があったんですね。
鈴木 そういうカルチャーが生まれたばかりで、最初期ですね。この作品の聖地は岡山県なんですけど、柾木(まさき)神社のモデルになっている太老(たろう)神社をはじめとして、ちゃんとアニメのシーンと対応する場所があるんです。キャラクターたちの名前も岡山県の地名が冠されているなど、アニメファンが聖地巡礼したいと思えるような仕掛けが施されていて、そういうスキームを考えたのもすごいなと思いました。

――本作はSFであるとともに、ラブコメやハーレムものの要素も強いですよね。魎呼(りょうこ)を筆頭に多くのヒロインが登場しますが、鈴木さんは誰がお気に入りでしたか?
鈴木 個人的な本命は砂沙美(ささみ)ちゃんで、彼女が主人公として活躍するスピンオフ『魔法少女プリティサミー』もガッツリと追いかけていました。ただ、それでもやっぱりメインヒロインの魎呼は圧倒的に魅力的だなと思います。『うる星やつら』のラムちゃんもそうですが、「一途で強気な鬼娘」っていうのは私のなかではもう鉄板です(笑)。『天地無用! 魎皇鬼』を見たときは「ラムちゃんが帰ってきた!」っていう、懐かしくもうれしい気持ちが湧き起こりました。
――とくに印象深いシーンはありますか?
鈴木 第五話「神我人襲来」で、祠に封印されていた魎呼が、赤ん坊の頃からずっと天地のことを見守っている回想シーンがあって、そこがすごく好きですね。あそこでグッと魎呼に感情移入して、絶対に天地とうまく行ってほしいなと思いました。そうなってくると阿重霞(あえか)がすごく邪魔に思えてきて、つくづく「報われない子だなあ」って(笑)。決して彼女のことを嫌いというわけではないだけに、その不遇さには哀れみをおぼえます。
――『天地無用!』はかなり長いシリーズで、作品ごとにテイストもガラリと変化していますが、なかでも最初の第1期が好きなんですか?
鈴木 そうです。よくできた世界観と魅力的なキャラクターの組み合わせという部分に感銘を受けたので、個人的に好きなのはOVA第2期までです。
――練りに練られた世界のなかでキャラクターが自由奔放に暴れまわるという図式は、これまでに鈴木さんが参加している作品ともとても似ていますね。
鈴木 僕はもともとゲーム畑の人間なのでとくにそう感じるんですけど、僕がやりたいことって、つまるところは「世界を創る」ことに尽きるんです。フィクションではあっても、その世界の人々はどんな暮らしをしているのか、何を食べていて、どんな歴史や文化があるのか。そういう枠組みを作って、その場所に多くのクリエーターやプレイヤーの方々を招いて、そこで自由にドラマを作ってもらいたいという気持ちが強いんですね。そういう意味では、私はいつもみなさんに面白がってもらえる「遊び場」を提供したいと思っています。僕自身が脚本を書くこともありますけど、主に世界観設定やSF・軍事考証をお手伝いさせてもらっているのは、その気持ちが中心にあるからだと思いますね。『天地無用! 魎皇鬼』はまさにその「設定」の醍醐味を最大限に発揮している作品で、だから大好きなんです。
③アニメ業界へ飛び込む転機となった
『赤ずきんチャチャ』
豊富なミリタリー知識を生かし、『ストライクウィッチーズ』をはじめ数多くの作品で世界観設定や軍事考証などを務めるライター・鈴木貴昭が選ぶアニメ3選。3本目はアニメ業界を目指す直接的なきっかけとなった『赤ずきんチャチャ』についてのインタビュー。
ハイテンションな掛け合いに激しく萌えた
――3作目は1994年放送の『赤ずきんチャチャ』です。本作はいわゆる女児向けの変身ヒロイン作品ですよね。
鈴木 僕がまだ会社員をしていた頃、風邪をひいて数日間寝込んだことがあったのですが、そのときに大学時代の先輩が「これを見ろ」と送ってきたのが『赤ずきんチャチャ』のビデオでした。当時、その先輩がハマっていて、言わば布教活動の一環で私に送りつけてきたんですが、実際に見てみたらまんまとやられました。ハイスピードな掛け合いとシュールなギャグセンスに度肝を抜かれ、さらに作画もよかったですし、いわゆる「チャチャ三羽烏」と呼ばれた演出陣(大地丙太郎、佐藤竜雄、桜井弘明)の才能もスゴくて。女児向け作品にこんなものがあるのかと衝撃を受けて、風邪で朦朧としながらも延々と見続けました。
――それまで女児向けアニメは鑑賞の対象外だったんですね。
鈴木 はい。姉がいるので子供の頃から少女マンガはよく読んでいたんですけど、アニメとしてはほとんどフォローしていなかったですね。
――このくらいから、男性が見ても楽しめる女児向けアニメも増えてきました。
鈴木 そうですね。私のまわりにいたオタクたちは、前番組の『姫ちゃんのリボン』からハマっていた人も多かったですし、世の中的にも、男性が女性向け作品を見てもいいという風潮になってきたタイミングだったと思います。実際、本作も、女児向けではありつつ、男児や我々オタク層も意識して作られていたと思います。
――原作と比べると設定やストーリーが大幅に変更されているんですよね。
鈴木 もともとは玩具メーカーの意向だと思いますが、結果的に作品としてもスゴく面白くなっているんですよ。「マジカルプリンセス」という変身ヒロイン要素を取り入れたことは作品としては大改編ですけど、それによってリーヤとしいねの存在意義がよりはっきりしましたから、そこはやはり「設定」の勝利ですよね。

――なかでも好きなキャラクターはいましたか?
鈴木 私はお鈴(おりん)ちゃんが好きだったので、エピソードとしては第12話の「お鈴ちゃんの初恋」がいちばん好きです。あとはやっこちゃんもいろいろとかき回してくれる存在で、マリンちゃんと絡むとだいたいロクなことにならないオチも見ていて面白かったです。このふたりに限りませんが、とにかくキャラクター同士の掛け合いが本当にかわいくて、ハイテンションギャグの威力を思い知りました。これまでになく「キャラ萌え」という感覚を強く感じて、初めてアニメ作りに関わる仕事がしたいなと思ったんです。
――アニメ業界へ転向するきっかけになった作品なんですね。
鈴木 そうですね。『赤ずきんチャチャ』を見て「アニメってすごいな」と思っていた時期に脚本家の山口宏さんと知り合って、それで会社を辞めてフリーになったんです。それからは山口さんの紹介でゴンゾ (GONZO)に出入りさせていただくようになり、最初はゲーム関連の仕事をしていたんですが、『LAST EXILE』でアニメのお手伝いをさせていただくことになり、それから今に至ります。だから、あのときに『赤ずきんチャチャ』を見ていなければ、おそらくアニメ業界で仕事をしようとは思わなかったです。しかも風邪で朦朧としながら見たことも、今にして思えば良かったのかもしれません。普通の状態で見るよりも、強い衝撃を受けたと思いますから(笑)。
――ご自身のお仕事に影響を与えているところもありますか?
鈴木 あると思います。『ストライクウィッチーズ』など、登場人物が多い作品でキャストの配置を考えるときなどは意識しましたね。『赤ずきんチャチャ』って、どれだけ掛け合いが速くなってセリフ数が増えても、ちゃんとそれぞれの声が聞き取れるんです。まずチャチャが普通のヒロインボイスではないですし、ほかのキャラクターの声も尖っていて、誰がしゃべっているのかがすぐにわかる。それにやっこちゃんなどは、ここぞというときには九州弁になったりして、それも耳に残りますし、要所でのセリフの置き方もうまいんです。『ストライクウィッチーズ』もたくさんの女の子が登場するので、そこは声質がかぶらないように考えたり、セリフが少ないキャラクターはひと言でもインパクトを与えられるように特徴的な声質にするなど、『赤ずきんチャチャ』の聞き取りやすさを意識した部分はありますね。
――なるほど。これまで3作品について聞いてきましたが、いずれもよくできた世界のなかでキャラクターたちが自由奔放に暴れまわっている作品ばかりですね。
鈴木 ストーリーにはあまりこだわりはなくて、王道であればいいと思っているタイプなんです。それよりは「設定」と「キャラクター」が絶妙に絡み合っている作品が好きで、私が関わる作品に「萌えミリタリー」が多いのは、まさにそういうものが作りたいからでもありますし、幸いなことに需要があったからだと思います。これからアニメの流行がどうなっていくかはわかりませんが、私としてはミリタリーにこだわっているわけではなく、ファンタジーでも歴史ものでも、そこに刺激的な世界と魅力的なキャラクターさえあれば満足なんです。クリエーターとしてもアニメファンとしても、これからも変わらずにそういう作品を楽しんでいきたいなと思います。
日文原文链接:
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