【生肉转载】Febri特辑系列——《机动战士高达 闪光的哈萨维 喀耳刻的魔女》特辑②:逐渐清晰的二人心境 小野贤章×上田丽奈对谈

取材・文/森 樹


来源:日本深度动画内容网站Febri

采访发布时间:2026年2月10日~11日

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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』特集第2弾は、主人公ハサウェイ・ノアを演じる小野賢章と、彼に大きな影響を与えるギギ・アンダルシアを演じた上田麗奈が登場。第2章で変化・深化したキャラクターの感情をどのように表現していったのかを聞いた。


互いに影響し合うハサウェイとギギ

――まずは第1章のことを振り返りたいのですが、前作の世間や周囲からの反応をどのように捉えていましたか?

上田 作品の大きさを感じました。現場でご一緒した方だけじゃなくて、多くの知り合いから熱い伝言を受けることが多かったです(笑)。

小野 たしかに、まったく関係のない歯科医院で話が出ることもありました(笑)。

上田 小野さんは、その年(2021年)の「第十六回 声優アワード」で主演男優賞を獲っていましたよね。

小野 そうなんです。「ガンダムやっぱりすごいな」と(笑)。


――それだけ世間の盛り上がりを実感したと。

上田 キャラクター同士の会話ひとつとっても考察する甲斐のある作品ですからね。それが『閃光のハサウェイ』やガンダムシリーズならではの特徴だとも感じました。

――第1章のときは、アフレコの前に村瀬修功監督から世界観やキャラクターについて丁寧な説明があったと聞きました。今回はいかがでしたか?

小野 今回も同じようにありました。大きくは、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』と、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』ではハサウェイの行動が若干異なっているのですが、そこの辻褄を合わせたうえで第2章の『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』は描写されている、という説明でした。


――なるほど。ハサウェイの精神面に大きく関わってくるところですね。

小野 はい。それ以外の部分でも、今回はヴァリアントに合流していることもあり、マフティーという組織の描写においては、かつての学生運動的な表現を入れていきたいという話を受けました。やっている行為で人命が失われているわけですけど、果たして彼らは本当にそれを自覚しているのか?という部分ですね。


――そこの認識における甘さ、軽さというか。

小野 言い方が正しいのかはわからないですが、責任感の欠如みたいなものでしょうか。もちろん、ハサウェイは本気で世の中を変えたいと思っているけれど、その一方で、学生っぽさを見せようとしましたね。

――上田さんは、ギギを演じるにあたってどのような説明を?

上田 村瀬監督からは、ギギのひとつひとつの行動が、結果的にこの作品全体のドラマを動かすことにしたい、というような話をうかがいました。お芝居のニュアンスとしては、過剰にドラマティックなものというよりは、淡々とした印象を受ける表現のほうが多いかもしれません。ギギの内面における葛藤は、少女らしい、等身大の女性として演じるよう意識しました。


――局所的な表現からひとつの物語を描いていくような。

上田 お芝居で物語を意識しすぎても客観的な視点のものになってしまう気がしたので、そこは監督のディレクションに任せて自分なりの表現を探っていきました。


ハサウェイを納得して演じることができた

――第1章のとき、おふたりが「ハサウェイにしっくりこない」とその印象を語っていましたが、今回はハサウェイに、そしてギギにもしっくりくるところはありましたか?

小野 ハサウェイに関しては今回のほうがしっくりきましたね。第1章では外交的な面が多く描かれていて、マフティーだとバレないように行動していました。そのため、本心に対する行動と表情がすべてバラバラで。そういう細かいバランスが難しくて「なかなかしっくりこなかった」という言葉につながっていきました。ただ、今回に関してはマフティー内での活動が描かれるので、セリフと感情がきちんとつながっていることが多かったですね。


――ハサウェイ本来の人柄が見えてきたというか。

小野 そうですね、その結果、彼が壊れていくのも浮き彫りになる。演じる側としてはその心労も大きかったのですが、「わかる」感情だったので、納得して演じることができたかなと思います。

――上田さんから見たハサウェイのイメージが、第2章で変わるところはありましたか?

上田 私から見ても、第2章のほうがハサウェイの悩みがよりわかりやすく届いた印象があります。第1章のときはいろいろなことが絡まりすぎて「もや」がかかった状態というか。第2章は「肉欲」という言葉が出るように、何に悩んでいるのかが明確で、人によっては「ハサウェイ頑張れ」と応援し甲斐もあると思います。


――少なくともギギはハサウェイに惹かれている部分があるわけですから、感情移入できたのは大きかったのでは?

上田 たしかにそういう面はあるのですが、ギギは第2章のほうが難しくて(笑)。第1章のギギは、高いヒールで相手を踏みつけるような言動をとっていたように思います。だけど第2章では、そんなヒールをいったん脱いで、私は今どこを歩いていて、どんな気持ちだっけ?ということをすごく慎重にたしかめて悩んでいる。そんなギギは新鮮でしたし、その悩み方もハサウェイとはまた違って、何に悩んでいたのかを後から気づいていく感じですよね。自分が言ったことや、誰かがふと発信した言葉に影響を受けて、これが正解なんだ!と考える。そこはギギにしかない魅力でしたし、演じていて難しかった部分ですね。


――小野さんから見てギギはどのように映りましたか?

小野 第2章の彼女はひとりで行動することが多くて、そうなると自然と自分自身と向き合って対話せざるを得ないのかなと思いました。そこで若さが出てしまうというのは、ハサウェイもギギも同じかもしれないです。「このままでいいのか?」と考えてしまう。

上田 おそらく、ギギは第1章のときのハサウェイから多くの影響を受けたと思います。ハサウェイに出会っていなかったら、伯爵のもとで暮らし続けていたかもしれません。


『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』特集、前回に引き続き、小野賢章(ハサウェイ・ノア役)と、上田麗奈(ギギ・アンダルシア役)の対談をお届けする。第2章で印象に残ったシーンや、キャラクターや物語を読み解くうえで注目してほしいセリフなどを語ってもらった。


シビアな戦場の中でむき出しになるハサウェイとギギの本心

――『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』では、マフティーのメンバーやオエンベリ軍をはじめ、多数の新キャラクターが登場します。第2章で気になったキャラクターはいますか?

上田 新キャラクターでいえば、マフティーに所属するツインテールのギャルっぽい女性パイロット――ハーラ・モーリーでしょうか。でも、彼女は登場してすぐに物語から姿を消してしまう。しかも、特に明確に攻撃されるシーンもないのが、シビアな戦場であることを際立てていると思いました。少しだけ見えたメッサーの胸部を見て「ハーラの機体だ」とつぶやくハサウェイのシーンは本当に怖かったです。そもそも『閃光のハサウェイ』では戦闘シーンも実写のようにリアルに描かれていて、よりそれが生々しく映りますよね。

――画面からあふれるリアリティが、そのあっけなさを強調していますね。

上田 普通に可愛らしいな、とこちらが気にかけていたキャラクターが、いとも簡単にやられてしまう。そんな場所にマフティーのメンバーたちはいるんだという事実を、彼女を通して突き付けられたように思います。

小野 第1章から登場していますが、レーン・エイムに関しては、ハサウェイも運命的な何かを感じていると思います。間を空けずに連続で戦っているので、彼の成長や進化みたいなものはそこまで感じていないと思いますが、今回レーンが乗っている機体を通して、ハサウェイの精神面を襲うことになるので。


――レーンとの戦闘中に、ハサウェイの精神面が侵されていくシーンですね。

小野 機体を通じてですけど、ハサウェイの精神面に異常をきたすだけの力が、レーンにはあるのかもしれません。

上田 ……たしか第1章で、ハサウェイがレーンに接触したシーンがあるじゃないですか。彼の青臭さや生真面目さを感じてか、ハサウェイが「あれは昔の俺だものな……」とケネスに言っていましたよね。だから、余計にフラッシュバックしたんじゃないですかね?

小野 なるほど。鋭いなぁ!(笑) 本当にそうだと思います。さすがギギを演じているだけあって、察しが良いですね(笑)。

ギギとハサウェイだけでなく、ギギとケネスの会話にも注目してほしい

――ギギについては、ケネスに帯同していたメイス・フラゥワーを煽って追い返すシーンが印象的でした。彼女の独占欲が現れたようなシーンでしたが、どのように演じましたか?

上田 私は、ケネスへの恋愛感情や独占欲というよりも、軍人としての姿をもっと見たかったのかなと思い、演じました。今後伸び伸びやっていくためには、メイスがそばにいるとケネスの妨げになるかもしれない。だから、女性としてのライバル心よりも、ケネスの軍人としての将来を考えたときに、今ここにいるべき女性じゃない、という気持ちが出たのかなと思います。


――なるほど。

上田 ふたりでやり合っているところは、女性として負けたくないという気持ちももちろんあって、ギギも背伸びしていますね。相手は大人だし、圧(お)されている感覚もあるのですが、脚を組み直して虚勢を張る。そして最終的には逆転の言葉を浴びせる。第1章の頃のギギを彷彿とさせるやり取りだったかなと思います。

――少し怖いシーンではありました。

上田 そうですね。プライドとプライドがぶつかり合うような。

小野 いや、自分があの場にいたらと思うと……(笑)。

上田 同じ部屋にいた秘書の女性もすごく気まずそうでしたから。


――さて、残るは第3章となります。

小野 第2章のラストが青春映画のように爽やかなので……このあとにどのような結末が待っているのか、期待よりも怖さがありますね。

上田 ハサウェイにとっては、最後の眩しい時間になるかもしれません。


――第3章に向けて、あらためて『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』を見返す際のヒントや注目してほしい点を教えていただければと思います。

小野 第1章のときと同じく、すごく考察し甲斐がある作品です。小説だと文字で表現することができますが、映像だと表情やちょっとしたセリフ、振る舞いで表現されているので、そこは1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と細かく見ていただけるポイントかなと思います。そうすると、ハサウェイという人物が肉欲に飲み込まれてしまっていることに気づくと思います。ことあるごとに男女の仲を気にしているのが表情でもわかりますし、見てもらいたい部分ですね。

上田 ハサウェイとギギの関係に注目しながら見ていただいた方が多いと思うのですが、ギギとケネスの会話も注目してほしいです。たとえば、ふたりがニュータイプについて語るくだりです。ケネスがニュータイプについて言及する中で「大佐は宗教家なんだね」とギギが告げる。どこかギギは、ニュータイプはすごく遠いものだと感じているようにも見えました。このケネスとギギの会話を、みなさんもぜひ考察してほしいです。


――そうやって『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』を読み解いていくことで、あとに控える第3章で答え合わせができるかもしれませんね。

上田 たしかにそうですね。

小野 そうなればうれしいです。







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