【生肉转载】Febri TALK系列——宇木敦哉

取材・文/宮 昌太朗
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2021年4月12日~16日
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①初めてDVDをそろえるほどハマった
『天空のエスカフローネ』
著名クリエイターのアニメ遍歴を聞くインタビュー連載に登場いただくのは『センコロール』が大きな話題を呼んだ、監督・宇木敦哉。その第1回は、中学時代にハマったという異色のロボットアニメについて。
流線形っぽいデザインのメカに惹かれた
――今日は、宇木監督のアニメ体験を伺おうと思っているのですが……。
宇木 事前にお伝えしていたように、人並みに見ていた――というくらいで、特に熱心にアニメを見ていたわけじゃないんです。なので、ちゃんとしたインタビューになるか、若干不安なんですけど……。
――いえいえ(笑)。子供の頃に見ていたアニメって覚えていますか?
宇木 小学校の頃は、普通に夕方にやっているアニメを見ていましたね。当時、見ていたのは『悪魔くん』とかかな。他にもジブリ映画だったり、夜の映画番組でやっているような作品はよく見ていました。ただ、映画館に行くわけでもなく、どちらかというとゲームばっかり遊んでいましたね。
――その頃、遊んでいたゲームというと……。
宇木 当時だからファミコンかスーパーファミコンですね。たぶん『ドラゴンクエストⅢ』とかかな。ゲームは、めちゃくちゃ遊んでいました。
――その後、意識してアニメを見るようになったのでしょうか?
宇木 『新世紀エヴァンゲリオン』が始まったのが中学生のときかな。妹がすごくハマったんですよ。僕自身はそれほどって感じだったんですけど、妹が見ているのを横でちょこちょこ見る感じで。むしろ『エヴァンゲリオン』よりも、そのあとにオンエアされた『天空のエスカフローネ(以下、エスカフローネ)』がすごく面白くて。
――それは何が理由だったんですか?
宇木 うーん、なんだったんでしょうね(笑)。たぶん、丸っこい形のロボットが好きだったんじゃないかな。それこそ『機動戦士ガンダム』でいえば、ガンダムよりもズゴックのほうが好きみたいな。『エスカフローネ』に出てくるロボットも、ちょっと流線形っぽいイメージがあって。そういうのが好きだったんじゃないかなと思います。

――『エスカフローネ』のメカデザインは、山根公利さんですね。
宇木 ああ、そうか。『カウボーイビバップ』のメカデザインも山根さんですよね。あれもカッコよかったです。『エスカフローネ』はメカだけではなくて、ドラマも少女マンガをちょっと意識したようなストーリーで面白かったんですよね。じつは、初めてDVDをそろえたのも『エスカフローネ』でした。
――それくらいハマったわけですね。
宇木 好きになった作品は、何回か見直しますね。絵を描きながらずっと流したり。
――そういうときは、見ている作品の絵を模写したりするものなんですか?
宇木 うーん、大きくなってからは趣味で模写もしましたけど、子供の頃はもっぱらゲーム系の絵が多かったですね。ウチには「ゲームは一日1時間」みたいなルールがあって(笑)、もうちょっと遊びたいんだけど、禁止されているので、しょうがないから絵を描いていた、みたいな感じだったんです。
――代償行為みたいな。
宇木 そうですね。それこそ『ドラゴンクエスト』の攻略本を見ながら「てつかぶと」とか、武器の絵を真似して描いたり。
――そこでキャラクターではなく、武器の絵になるわけですね(笑)。
宇木 そうですね。キャラクターも描いてはいたんですけど、『ドラクエ』はもっぱら武器の絵でした(笑)。あとはスーパーファミコンの『真・女神転生』。あれが好きで、金子一馬さんがデザインした悪魔の絵を、よく模写していました。
――たとえば、『エスカフローネ』に出てくるメカの絵を描いたりとかは……。
宇木 思い返すと、アニメはあまり模写しなかったですね。『ドラゴンボール』とか、マンガの絵を描くことはあったんですけど。当時、アニメ雑誌は買っていなくて、今のようにネットもなかったから、手元にある資料がゲームの攻略本とかマンガだったんですよ。だから模写するとなると、ゲームとかマンガになったんだと思います。
――なるほど。『エスカフローネ』から受けた影響みたいなものはあるんでしょうか?
宇木 うーん、どうだろう……。自分ではちょっと思いつかないですね。ただ、DVDを買って繰り返し見たくらい好きな作品なので、知らず知らずのうちに影響を受けているかもしれないですね。
②深夜アニメを見る
きっかけとなった『舞-HiME』
クールな語り口と唯一無二の世界観&ビジュアルデザインが、絶大な支持を集める宇木監督。そのアニメ遍歴を追うインタビュー連載の第2回は、大学時代に卒業制作のかたわらで見ていたという『舞-HiME』について。
女の子とクリーチャーの組み合わせに惹かれたのかなと思います
――2本目に挙げていただいた『舞-HiME』ですが、この作品を見たのは大学生の頃ですか?
宇木 卒業してからか在学中か、よく覚えていないんですけど……。北海道では深夜アニメがあまり放送されていなかったこともあって、そこまで熱心には見ていなかったんです。ただ、『舞-HiME』は、夜中にたまたま最初のほうのエピソードを見て、それがけっこう面白かったんです。前半はわりとありがちな、学園能力バトルっぽい感じで進むんですけど、途中から少し雰囲気が変わって、仲間同士のバトルロワイアルみたいな展開になる。そこから本格的にハマって、他の深夜アニメも見るようになりました。
――どこがそんなに面白かったんでしょうか? 『天空のエスカフローネ』のようなロボットものでもないですし……。
宇木 そうですね。ただ、主人公たちがバトルのときに『ポケットモンスター』みたいな感じでクリーチャーを使うんですよ。そのクリーチャーにちょっとメカっぽい雰囲気があった気がします。まあ、理由はわからないですけど、なぜかハマっていましたね(笑)。昔、自分のWebサイトを持っていたんですけど、そこに自分で描いたファンアートを載せたり……。
――ああ、そうでした!
宇木 当時の絵は全部消しちゃったので、自分のハードディスクにしか残していないんですけど(笑)。
――やっぱり、女の子とクリーチャーの組み合わせに惹かれたんでしょうか?
宇木 それはあると思います(笑)。モンスターを使役して戦う、みたいな組み合わせが面白いなと思ったのは、たぶん『ポケモン』だと思うんですよね。『センコロール』もそうでしたけど……。
――前回、『真・女神転生』の話が出てきましたけど、宇木さんのなかには何か、この世ならざるものに対する憧れみたいなものがあるのかな、という気もします。
宇木 どうなんでしょうね。自分ではうまく説明できないですけど……。ただ、現実的ではないものを描きたいという欲求みたいなものはあるかもしれないです。

――なるほど。先ほど『舞-HiME』がきっかけになって、他の深夜アニメも見るようになったという話がありましたけども、具体的にはどんな作品を見ていたのでしょうか?
宇木 具体的な作品名はパッとは思い浮かばないんですけど、とりあえずオンエアをチェックしてみて、面白そうなものがあったら見てみるって感じでしたね。そのときは大学5年生だったんですけど、大学にはもう行かなくなっていて、夜な夜な、卒業制作の短編ムービーをコツコツ作っている、という状況で。その夜のお供に深夜アニメを流していたんですよ。で、朝まで作業していると『ふたりはプリキュア』が始まる、みたいな。
――あはは、なるほど(笑)。
宇木 あと、ちょうど『舞-HiME』と放送時期が同じ頃じゃなかったかな。大学の同じゼミにmebaeさんがいたんですけど、mebaeさんは『蒼穹のファフナー』派だったような記憶があります。
――じゃあ、情報交換もしつつ。
宇木 そうですね。まあ、僕が『舞-HiME』の話をしても「ふーん……」くらいの反応でしたけど(笑)。あと大学の研究室に、誰かの所有物なのか借りてきたものなのかどちらかだと思うんですけど、アニメのソフトが無造作に置かれていたので、それを見たり。『フリクリ』とか『幻魔大戦』とか。平松(禎史)さんが作画監督をやられた『フリクリ』の第3話は、すごく好きだった記憶があります。
――当時、卒業制作と並行してアニメを見ていたわけですよね。何か影響を受けたなと感じる作品はありますか?
宇木 何かしらの影響はある気もするんですけど、絵はマンガからのほうが影響が大きいかなと思います。
――マンガというと……。
宇木 鳥山明先生と田島昭宇さんですね。田島さんはやっぱり『魍魎戦記MADARA』が本当に好きで、自分でもこういう絵柄を描きたいと思っていたんです。それこそ中学の頃かな。雑誌『コミッカーズ』で田島さんの描き方講座みたいなのを見て、水彩インクに挑戦したり。全然、田島さんのように描けないんですけど(笑)。
――『魍魎戦記MADARA』は、もともとゲーム雑誌(『マル勝スーパーファミコン』)に連載されていましたよね。
宇木 最初に読んだのは、そこだったと思います。ゲーム雑誌を買ったらマンガが載っていて、それがきっかけで読み始めたっていう。だからやっぱり、ゲームとマンガから受けた影響が大きいですね。
③男の子の絵をメインで描いた
『つり球』の経験
インタビュー連載の最終回で取り上げるのは、宇木自身がキャラクターデザインを手がけたアニメ『つり球』。自分の監督作と参加した作品の違い、そしてアニメ以上に宇木に影響を受けたというゲームについて、存分に語ってもらった。
いろいろなものから少しずつ影響を受けて今の自分の作品がある
――ゲームから受けた影響が大きいという話があったんですけども、なかでも大きかったのはやはり『ドラゴンクエスト』ですか?
宇木 そうですね。単純に、最初に触れたロールプレイングゲームだったというのもあるんですけど、それに加えて鳥山明先生の絵が好きだったんです。僕のなかでは『ドラゴンクエストV』とか『クロノトリガー』あたりの鳥山先生の絵が本当に好きで、絵から勢いみたいなものをすごく感じる。当時はまだアナログで描かれていたと思うんですけど、アナログならではの情報量があって、めちゃくちゃ憧れていました。
――他に好きだったゲームというと?
宇木 前にもタイトルを挙げましたけど『真・女神転生』とか『伝説のオウガバトル』、あとは『ファイナルファンタジー』。『ファイナルファンタジー』は攻略本に武器やアイテムの絵がたくさん載っていたので、それを一生懸命に模写して。
――そこでもやっぱり武器なんですね(笑)。3本目に挙げていただいたのは、中村健治監督の『つり球』。宇木さん自身、キャラクターデザインとして参加していますね。
宇木 『センコロール』の制作が終わったあと、続編を作ることは決まっていたんですけど、2年くらいずっと同じことをやっていたので、『センコロール』以外の仕事もちょっとやりたいなという気持ちになっていたんです。そのタイミングで『つり球』のお話をいただいたので、ふたつ返事で「やります」と。
――具体的にはどんなやり取りをしたのでしょうか?
宇木 僕が北海道にいるので、基本的にはメールやグループウェアを使って、東京のスタジオとやり取りする形でした。中村監督から「この子は髪がすごくぼさぼさで」みたいなテキストをもらって、それに沿う形でラフを送って、見てもらって。で、「もっとぼさぼさにしてほしい」みたいなオーダーをもらったら、さらにボリュームアップする、みたいな感じで。
――クレジットは、宇木さんがキャラクターデザイン、高橋裕一さんがアニメーションキャラクターデザインになっていますね。
宇木 そうですね。僕がずっと札幌にいることもあって、やっぱり現場にいる人が最終的なデザインを決めたほうがいいだろう、と。僕のほうからは全体的なイメージを提出して、そこから先は高橋さんが描きやすい感じに描き起こしていただいた、という流れです。あと、アキラたちが所属していた「DUCK」という組織のボスとか、「DUCK」の黄色い宇宙服みたいなコスチュームは、高橋さんが担当されていたと思います。

――他の人の作品に参加するのは『つり球』が初めてだと思うのですが、参加してみていかがでしたか?
宇木 それまでも趣味で描いた絵をWebサイトにアップしていたんですけど、それも女の子の絵が中心だったんです。それが『つり球』で初めて、男の子の絵をメインで描くことになって。それはやっぱり印象的でしたし、なにより楽しかったですね。現場はきっと、すごく大変だったと思うんですけども。
――あはは。やはり自分がすべての工程に関わる『センコロール』とは違う感じがあったんでしょうか?
宇木 そうですね。「ここまでやればいい」という区切りがはっきりあるのは、気持ちが楽でした。『センコロール』だと最後まで――それこそ撮影まで自分でやらなきゃいけない。そこが一番違いますね。
――『つり球』での経験は、その後のお仕事に生かされているのでしょうか?
宇木 キャラクターの線をなるべく増やさない、というのはあるかなと思います。アニメに関しては、やっぱり線の多いキャラクターを描きたくないんですよ。それは『センコロール2』にも生かされていると思います。
――なるほど。
宇木 特に劇中に出てくるクリーチャーですね。あまり複雑なデザインにしたくなかったのもあって、そのあたりは意図的に線を減らしたデザインにしています。
――こうしてお話を聞いていると、何かから影響を受けたというよりは、宇木さんのなかで自分の作品とそれ以外の作品が、くっきり分かれているような印象を受けます。
宇木 そうですね。たぶん、皆さんそうだと思うんですけど、見たものから何かしらの影響は受けていると思うんです。いろいろなものからちょっとずつ影響を受けているから、最終的に今、自分が描いているものが何の影響かというのは、ひと言では言えない。これも好きだし、あれも好きだし、みたいな。そういう感じはありますね。
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