【生肉转载】Febri TALK系列——广江礼威

取材・文/岡本大介
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2021年7月5日~9日
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①オタクになったきっかけの作品
『ガルフォース ETERNAL STORY』
『BLACK LAGOON』を代表作に持ち、現在は『341戦闘団』と2作を連載中。オリジナルTVアニメ『Re:CREATORS』の原作・キャラクター原案を手がけるなど幅広く活躍するマンガ家・広江礼威。インタビュー連載の第1回は、オタクの沼にハマるきっかけとなった作品について。
「俺は今、何か新しいアニメを見ているぞ!」って興奮しました
――アニメは小さい頃からよく見ていたのですか?
広江 人並みには見ていましたけど、とくに「アニメ好き」というわけではなくて、自分がオタクだという意識もなかったです。でも、中学生のときに空前のOVAブームが来て、そこで一気にハマっていったんですよね。
――『ガルフォース』はまさにそのタイミングで出会ったんですね。
広江 そうです。当時のアニメのキャラクターって、いわゆる「美樹本キャラ」的な造形がすごく流行っていたんです。でも、園田健一さんが描く『ガルフォース』の女性キャラはそれとは一線を画していて、それが目新しくて興味を持ちました。
――キャラクターが入口だったんですね。
広江 はい。園田さんのキャラって、質感がちゃんとあって重力がしっかりと感じられるんですよね。女の子ばかりが登場する作品ですが、みんながしっかりと立っていて、描き分けも抜群にうまいなと思って注目していました。中学生の頃は自分で絵を描くようになっていたので、自分もこういう絵が描けるようになりたいと憧れました。
――では、模写をしたりも?
広江 もちろん、当時はかなりやっていました。『ガルフォース』は雑誌『モデルグラフィックス』に連載されていたんですけど、OVAになる前から「園田さんのキャラが好きだな」と思っていましたから。その後、OVAを見て完全に園田さんのファンになり、これ以降は『バブルガムクライシス』や『ウォナビーズ』など、アートミック企画でAIC制作のOVAは必ず追いかけるようになりました。ちなみに園田さんとは後年コミケでお会いしまして、連絡を取り合う間柄になったんですが、そう考えると僕もずいぶん遠いところまできたんだなと感慨深いです(笑)。
――夢はかなうんですね。
広江 そうですね。僕が今こうしてマンガを描いていることも含めて、なんだかんだ言ってすべては運命だったのかもしれないと思うようになりましたね。

――ストーリーや世界観に関してはいかがでしたか?
広江 最初は園田さんのキャラに惹かれて見たんですけど、内容的にはけっこうハードな展開で、主人公格のキャラクターが序盤からボロボロと死んでいくんです。ほぼ女の子しか登場しないので、もっとかしましい感じなのかなと思っていただけに衝撃を受けましたが、でも、そういう世界観に一気に惹き込まれたんです。終盤になるまで男性キャラがほとんど登場しないので、途中で変なラブロマンスもありませんし。それがドライな面をより強調していたりもして、本当によくできていますね。大人になってから見直すと、最後にわずかな希望を残して終わる感じは70年代のアメリカンニューシネマの系譜を受け継いでいるのかなとか、モチーフとしては当時流行していた『エイリアン』の影響が強いなとかいろいろとわかってくるんですけど、当時は中学生ですから「俺は今、何か新しいアニメを見ているぞ!」って興奮しました。
――80年代のOVAって、大人向けでハードな展開のものも多かったですよね。
広江 多かったですね。今回のセレクトには挙げなかったですけど、『メガゾーン23』なんて、仲間を失った主人公が敵に最後の特攻をかけたうえで負けて、ズタボロになって朝の渋谷の街を歩くシーンで終わるっていうものでしたから。そんなアニメ、ないですよね(笑)。
――たしかに。ちなみに当時は誰かと一緒にアニメ談義に花を咲かせていたんですか?
広江 いえ。『ガルフォース』のときはまだひとりきりで、劇場公開された際も池袋の映画館にひとりで見に行った記憶があります。そのあとだんだんとオタク仲間ができて、やがて家でOVA鑑賞会を開いたりするようになっていくので、このときがまさにオタクとして覚醒した瞬間だったんでしょうね。『ガルフォース』を見なかったら、たぶんオタクにはなっていなかったと思います。本格的なSF作品に触れたのもこれが初めてで、これ以降は海外のSF小説も最低限は嗜むようになりましたし、ドライで硬派な世界観のものをどんどん好きになっていきました。
――そういう世界観は、広江先生の作風とも通じる部分がありますね。
広江 それは完全にそうで、若干の報われなさだったり、最後に示される希望みたいな僕の創作の根っこの部分は『ガルフォース』がベースになっていると思いますね。
②共感度100%の青春映画
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
影響を受けたアニメについて聞くインタビュー連載の第2回は、高校時代に出会い、先行きの見えない不安な将来に一筋の光明を与えてくれたという『王立宇宙軍 オネアミスの翼』について。
完全に自分に置き換えて、我が事のように見ていました
――1987年公開の劇場アニメですから、当時は高校生ですね。
広江 はい。これはもう僕にとっては完全に青春映画で、当時の多感な時期にリアルタイムで見られたことはすごい財産だなと思っています。主人公のシロツグが当時の僕より少し年上の世代で、同じような価値観を持って将来に悩んでいるんです。僕ら自身も将来が見通せない不安な時代で、でも、彼は最終的に宇宙に行くことを決断するんですが、それにすごく勇気や活力をもらいました。
――シロツグは最初こそ無気力な青年ですが、ヒロインにひと目惚れしてから急にやる気を出しますよね。
広江 そうそう。基本的にヌボーっとしたキャラで、あまり頑張らないし、そういうだらしなさにも親近感がわきました(笑)。何者でもない一介の若者が、きっかけはどうであれ、ひとつの道を選んで邁進していくじゃないですか。それで最後には「ここでやめたら俺たち何だ。ただのバカじゃないか!」ってアツいセリフを吐くまでになる。そこがすごくいいですよね。僕は完全に自分に置き換えて、我が事のように見ていました。
――当時の広江先生は、どんな将来を思い描いていたのですか?
広江 なんにもなかったです(笑)。なんとか頑張って大学へ行って、そのままサラリーマンになるのかなって漠然と考えていました。絵の世界で一旗あげるなんて微塵も考えていなかったですけど、でも描くことは好きなので、いろいろと悩んではいましたね。だからこそ、自分の分身のようなシロツグが人類史の1ページに名を刻むような大偉業を達成する展開にはグッときましたし、自分自身の将来にも夢を抱くことができたんです。
――とくに印象に残っているシーンはありますか?
広江 シーンというか、シロツグが急にやる気になってからの雰囲気そのものが好きですね。最初は「無謀だからやめとけ」と言っていたまわりの仲間も、彼が本気だとわかると進んで協力して、ときには絡め手も使いつつ、なんとか実現させようとするじゃないですか。何か大きなことをやろうと思ったらひとりの奮起だけではダメで、周囲の協力が不可欠だし、現実の偉業もすべてその上に成り立っているんだろうなっていうのを、この映画を通じて思い知ったような気がします。高校生の僕にとっては、それが目から鱗というか、衝撃だったんです。

――最終的には若者たちだけでなく、上官や老人たちも巻き込んで、みんなでひとつの目標に向かって突き進んでいくところも印象的ですよね。世代間の確執まで解消していて。
広江 たしかに。60年代から70年代って、全共闘などの学生運動が盛んな時代で、当時の若者はみんな「革命」に夢を託したと思うんですけど、それが失敗に終わって。その次の80年代って「俺たちは何に夢を託せばいいんだ?」っていう時代だったと思うんですよ。そんな中で、カリカチュアされてはいますが、ひとつの理想形を指し示してくれたのはたしかだと思います。そういうことも含めてこの映画はまさに「時代の産物」だと思うんです。まあ、当時の僕は完全にシロツグ目線で、自分の決断や言動がそのまま人類の未来につながっていくという、セカイ系なところにグッときていたとは思いますけど。
――ストーリー以外の部分はいかがですか? アニメーションとしての評価もかなり高い作品ですよね。
広江 もちろん、アニメーションとしてもすごかったです。当時、すでにミリオタだったので、終盤のロケット発射場での戦闘シーンはとくに印象に残りました。アニメであそこまでリアルな戦闘を描いた作品を見たのはこれが初めてだったので、すごく興奮しました。
――リアルな描写という点は、広江先生自身もかなり意識しているところですよね。
広江 そうですね。「演出としてのリアルさ」は今でも意識していますし、そこはこの作品の影響も大きいと思います。地球ではない別の惑星の話で、文化や風習、ファッションもまったく異質なのに、その完成度があまりに高いので、見ているうちにそれを忘れるくらいのめり込んでしまう。そこはやはりガイナックスのスゴさですよね。『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』など多くのガイナックス作品を通ってきましたが、やっぱりどれを見ても輝いていますから。前身のDAICON FILMからそうですけど、他とは違う色が確実にありますよね。
――DAICON FILMの作品まで見ていたんですね。
広江 知り合いの誰かがビデオテープにダビングして持ってきたことがあったんですよ。僕らとそう違わない大学生たちが作っていると聞いて、あのときは驚きました。僕が青春時代を過ごした80年代90年代って、オタク的にはいろいろな熱狂があって、振り返るととても恵まれた時代に生まれたなと思います。『王立宇宙軍 オネアミスの翼』は、その中でも「僕の青春そのもの」と言っていいくらい心に刻まれています。
③オタクをやっていてよかったと思える
『神秘の世界エルハザード』
自身の作風とは真逆ながら、オタクとして愛してやまないという『神秘の世界エルハザード』。インタビュー連載の第3回は、偏愛に満ちたアニメ&キャラクター論を深掘り。
僕の中のクソオタクな部分が、イフリータを愛してやまない
――『神秘の世界エルハザード』は95年のテレビ放送作品ですから、先に挙げた80年代の2本に比べると新しい作品ですね。
広江 これは多感な青春時代に出会って影響を受けた作品というよりは、ひとりのオタクとして好きな作品ですね。TVアニメは長年にわたってそこそこ見ていますし、数も多いので選ぶのはなかなか難しかったんですけど、『神秘の世界エルハザード』は僕の中ではすごくスタンダードな90年代アニメなんです。自分がオタクをやっていて良かったと思える代表格のような作品なので、今回選んでみました。
――「オタクで良かったと思える作品」ですか?
広江 そう。異世界ファンタジーなんだけど、やっていることは意外とミニマムで、どこか四畳半系というか、安心できるお話なところが個人的にすごくツボで。キャラクター全員に明確な特色や役割があるのもいいんです。
――たしかに。主人公たちは現代から異世界に飛ばされてきますが、冒険を重ねていってもキャラクター性や関係性がほとんど変わらないんですよね。
広江 そうなんです。全体を貫く安心感がまずあって、そのうえでキャラクターがいいんですよ。僕はとくにイフリータが大好きで、彼女はOVAだとクールな性格なんですけど、TVアニメだとかなりの天然ボケで、僕はそのTVアニメのポンコツな感じがたまらなく好きなんです。僕の中のクソオタクな部分が、あのイフリータを愛してやまないんですね(笑)。
――広江さんの作品にはなかなか登場しないタイプのキャラクターですよね。
広江 そうですね。自分でもこういうキャラが描けないかなって試してみることもあるんですが、僕には描けないんですね。ずっとジレンマなんですけど、そこは純粋にオタク的な目線で憧れています。
――イフリータの他にも好きなキャラクターはいますか?
広江 これは僕の性癖ですけど、ディーバも好きです。尊大で偉そうなのに、なんだかんだ言ってイフリータのおバカなノリに付き合って一緒にポンコツになっていくところとか、最高ですね。
――好きな2キャラがどちらも敵サイドですね。敵なのに愛せてしまうところもこの作品の魅力ですね。
広江 そうなんです。なにしろ全キャラクター中でダントツに卑劣なのが、一緒に異世界に飛ばされた主人公の同級生(陣内克彦)ですからね(笑)。こいつは本当に最低なヤツなんですけど、それもまた劇中ではいい味を出している。僕は敵と味方がだんだんとグダグダになっていく展開が大好物なので、こういう図式もたまらないです。

――今でも見直すことはありますか?
広江 じつは今回久しぶりに見直してみたんですけど、テンポがゆったりとしていて、まずそれに驚きました。イフリータの登場まで13話かかっているんですけど、今やるとしたら3話か4話で出さないと、お客さんが離れちゃいますよね。90年代アニメって僕が思っていた以上に流れがゆるかったんです。でも、そういうテンポだったりギャグのノリも含めて、僕は90年代アニメが好きですね。
――ちなみに、今でもTVアニメはよく見ていますか?
広江 ちょこちょこは見ています。『Re:CREATORS』の脚本をやっていたときは勉強も兼ねてかなりの量を見ていたんですが、そこからいったん落ち着いた感じではあります。
――やっぱりハードでシリアスな作品が主体ですか?
広江 いえいえ、そんなことはないですね。このあいだまで『放課後ていぼう日誌』とか見ていましたから(笑)。
――ああ、今でも立派なアニメオタクなんですね。
広江 そうですね。『神秘の世界エルハザード』のような空気感や温度感の作品って、ひとりのオタクとしてすごく幸せな気持ちになれるんですよ。自分ではなかなかこういうものは作れないんですけど、いつかこういうものも作れたらと、そういう気持ちにもさせてくれるんです。
――広江先生はその作風から冒険小説や実写映画がお好きなイメージがありますが、アニメも創作活動の血肉になっているんですね。
広江 やっぱり僕は根本的にオタクですからね。どんな作品を作っていても、頭のどこかではマンガやアニメありきでものを考えているところがあるので、そこは切っても切り離せないと思います。
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