【生肉转载】Febri TALK系列——中村健治

取材・文/宮 昌太朗 撮影/須﨑祐次
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2021年4月26日~30日
本文仅供学习交流使用,版权归原作者所有,如有问题请及时联系我们以作处理。
①人生を教えてもらった
『無敵超人ザンボット3』
『ガッチャマン クラウズ』や『つり球』など、独自の映像世界を持つ中村健治監督のアニメ遍歴を伺うインタビュー連載。その第1回は幼少期に衝撃を受けたという、富野由悠季・宮崎駿両監督の名作を語る。
「この人たちは本気で作っている」ことがビリビリ伝わってきた
――今日は中村さんのアニメ遍歴をうかがおうと思うのですが、子供の頃はアニメを見ていたのでしょうか?
中村 子供のときは全然好きじゃなかったんですよ。幼稚園とか小学校の低学年のときは、たまにテレビで見るハリウッド映画とかのほうが全然よくて。もちろん、まわりの男の子や女の子はアニメとか特撮にハマっていて、それこそ『ウルトラマン』を見て「僕も変身したい!」とか言っているわけですけど、それを横目で見ながら「アニメなんて」って完全にバカにしていたんです(笑)。
――めちゃくちゃ早熟ですね(笑)。
中村 僕は東海地方の出身なんですけど、土曜日の夕方にサンライズの番組をやる枠があって、なぜかロボットには興味があったんですよね。だからオモチャは欲しいけど、そこで語られる恋愛とか人間関係には興味がない、みたいな感じで見ていて。その中で『無敵超人ザンボット3(以下、ザンボット3)』と出会うんです。
――サンライズ初のオリジナルアニメ。富野由悠季監督の名作ですね。
中村 ひと言で言っちゃうと「これを作っている人は、本気で作っているんだな」ってことがビリビリ伝わってきたんです。アニメだと思って作っていない、というか。強い敵が出てきて、それをいかに倒すか、みたいなエンターテインメントだけじゃなくて、哲学とか思想みたいなもの。当時のアニメって、正義の味方は正義の味方だし、悪いヤツはとことん悪い。でも、『ザンボット3』だと、悪いヤツから守っているはずの一般市民から、主人公たちがめちゃくちゃバッシングを受けるんです。アニメを見ている僕らは、主人公たちのすぐそばから彼らが戦っているところを見ているから、その苦しさとか大変さがわかる。でも、そのツラさは『ザンボット3』に出てくる一般市民の人たちにはまったく伝わらない。むしろ「お前らのせいで敵に襲われる。お前たちこそどっかに行け!」みたいなことを言われる。そういう話をずーっとやるわけです。
――展開がめちゃくちゃハードですよね。
中村 しかも設定がよくできていて、主人公たちはもともといた星を同じ敵に滅ぼされて、地球に逃げてきているんですね。だから、自分たちがここで踏みとどまらないと、地球が滅びてしまうことがわかっている。ゆえに、バッシングしてくる人たちを責めないんです。「耐えて、最後まで戦い抜こう」と。「そうすれば、いつかはわかってくれる」って。それまで映画やドラマを見て泣いたことなんてなかったのに、最終回では号泣しちゃって(笑)。正しいことをやればみんなに伝わるし、すぐに世の中がよくなっていくなんてことはない。世の中っていうのはもっと面倒くさいものなんだ、と。そういう意味で、人生を教えてもらったような感じがしたんですよね。

――それくらいの衝撃だった。そこからアニメを見続けるようになったんでしょうか?
中村 そうですね。また『ザンボット3』みたいな体験ができるかもしれないと思って、放映されているものを片っ端から見るようになるんですけど……。『機動戦士ガンダム』だったり、その都度ハマった作品はあるものの、自分の心のコアが壊されるような体験というのはなかなかなくて。それで中学生くらいになると、アニメ熱がすっかり冷めた状態だったんです……。そこで宮崎駿さんなんですよ。もう亡くなってしまったんですけど、アニメ好きの無二の親友がいて、彼が『アニメージュ』で連載していた『風の谷のナウシカ』のマンガを読んで、宮崎駿さんにめちゃくちゃハマっていたんですね。
――熱心なファンが身近にいたわけですね。
中村 ただ、僕自身はあまりピンと来ていなかったんです。ビジュアルももっさりしているし、「地球を大事に」とかって、なんか説教臭いなあって(笑)。ただ、その友人が「どうしても一緒に『天空の城ラピュタ』を見に行こう」と僕を誘ってきて。ただ、アニメ熱は冷めきった状態でしたから、手を頭の後ろに組んで、脚も組んで「ハイハイ」みたいな感じで見たんですけど……。
――めちゃくちゃ態度悪く(笑)。
中村 全然、真面目に見ていなかったんですけど、全体の1/4くらいのところですかね。シータがムスカに捕まって、塔に幽閉されるじゃないですか。で、パズーがムスカから金貨を渡されて「キミはこれで帰りたまえ」と言われる。しかもパズーを危険に巻き込みたくないシータから「私、大丈夫」みたいなことを言われて、パズーが帰ってしまうっていうシークエンス。そこでパズーがバーッと坂を走っていくんですけど、途中で転んで、金貨を落としてしまうんです。
――ああ、ありますね!
中村 僕のなかのカッコいいアニメキャラ像だと「こんなお金はいらない!」って言いそうなんだけど、パズーはそうじゃないんです。パパパパっと拾ったお金をポケットに突っ込んで、下を向きながら歩いていく。しかも、いかにもカッコ悪い音楽がついていて(笑)。それを見たときに雷に打たれたような感じがあって「これは半端ないぞ」と。ヒロインの代わりにもらった汚いお金なのに、金は金だっていうところに主人公が勝てない。しかもそのあと、ドーラに捕まるシーンでも「こいつ、金貨もらってる!」って突っ込まれるんですけど、そのカッコ悪さたるや半端ないな、と。そこからはもう夢中で見て……。だから作品というよりは、あのカット。あのカットを目にしたことで、アニメを卒業し損なった感じがあるんです。

②技術の高さを見せつけられた
『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』
著名クリエイターにアニメから受けた影響を聞くインタビュー連載、第2回はアニメ業界に足を踏み入れたあと、働いている最中に出会ったという細田守監督の名作について。中村監督はいったいそのスタイルのどこに惹かれたのか?
初めてのコンテでお手本にしたのが『ぼくらのウォーゲーム!』でした
――2本目は、細田守監督の『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(以下、ぼくらのウォーゲーム)』。見たのは、アニメ業界で働き始めてからですね。
中村 そうです。一度、普通の会社に入ってから専門学校を経て、小さな作画スタジオに入ったんですけど、腱鞘炎でアニメーターを続けられなくなって。それで制作進行を始めたんですけど、そのしばらくあとですね。所属していたスタジオが東映アニメーションから仕事を請けることになって、それをきっかけに東映に転がり込んだんですよ。それこそ最初のうちは外様っぽい感じだったんですけど、だんだんと東映の人っぽい扱いになってきて。で、そのときに「ちょっと演出助手をやってみる?」って声をかけてもらったんです。当時はとにかく、チャンスがあればどんどん食らいついていこう!と思っていた頃で、しかもそうやって演出助手の仕事をするなかで、会社の人から「今度、『デジモン』の劇場版をやるから、助監督をやってみない?」と誘われたんです。
――中村さんが助監督で参加したのは、続編の『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(以下、ディアボロモンの逆襲)』ですよね。
中村 そうです。ただ、それまで僕は『デジモン』を見たことがなくて。友達が参加していたので「ああ、モンスターが出てくるヤツだな」くらいの知識はありましたけど、中身はほとんど知らなかったんです。しかも『ディアボロモンの逆襲』は監督も変わっているし、スタッフも総入れ替えしているので、とにかく前の作品をみんなで見よう、と。それで、試写会をやることになるんです。
――ひとまず、制作前に前作がどんな作品なのか確認しよう、と。
中村 始まる前は「映画って言っても、東映まんがまつりだろ?」みたいな雰囲気だったんですけど(笑)、見終わった途端に部屋の空気が一変して。僕自身、面白いと思うアニメはたくさんありますけど、そんなに影響を受けるタイプじゃないんですよ。でも、『ぼくらのウォーゲーム』を見たときは、素直に「すごい!」と思えた。しかも、そのスゴさというのは、これまで『無敵超人ザンボット3』とか『天空の城ラピュタ』がスゴいと思っていたのとは質が違っていて、細かいディテールだったり、テンポやレイアウト、あとはカットのつなぎ方だったり、いろいろなところで気が利いているところ。基本的にカメラはフィックスで、どんどんカットをつないでいくスタイルの作品ですけど、僕自身、そういうのがいいなと思っていたので、すごく刺さったんですね。しかも、長さが40分くらいしかないじゃないですか。

――短い時間にギュッと中身が詰まった作品になっていますよね。
中村 たぶん、見た人は1時間以上あると感じると思いますね。そのときは、こんなにスゴい作品が自分のすぐ近くで作られていたことに驚いて。しかも、当時の東映アニメーションは2階でTVシリーズ、3階で劇場版を作っていたんですね。で、コピー機が3階にあったので、よくコピーしに行ったんですけど、ふとゴミ箱を見ると『ぼくらのウォーゲーム』のコンテが捨てられていたんですよ(笑)。たぶん、コピーミスだと思うんですけど、同じページが何枚も捨てられていて、結局、3~4枚しか発見できなかったのかな。急いで拾い集めたんです。
――それくらい刺激的だった(笑)。
中村 たとえば、宮崎駿さんは追っかける演出なんですよ。主人公が扉を開けて、廊下を走って、部屋を抜けて……というのを、細かく追いかけていく。でも、細田さんは間をバンバン編集で切っていくんです。無駄を徹底的に排するというか、そのカット割りがすごくモダンだったんですよね。言い換えると、価値観が変わるというよりか、ものすごい技術を見せつけられた、という感じ。細田さん自身に聞いたら、きっといろいろなところから引っ張ってきた演出なんだと思うんですけど、でも、できあがったものがあまりにも見事で。驚きましたね。
――中村さん自身のお仕事にも、その驚きは反映されているのでしょうか?
中村 僕の本当のコンテデビューって、その『ディアボロモンの逆襲』の予告編のコンテなんですけど、30秒くらいだったかな。本編がまだ全然できていない状態で「ゼロから描いていいよ」みたいなことを言われたんです。なので、CGとかもバンバン使って予告編を作って――最終的には予算超過で怒られるんですけど(笑)、そのときに参考にした……っていうとおこがましいんですけど、お手本にしていたのが『ぼくらのウォーゲーム』だったんです。
――中村さん自身、その後、細田監督の『ハウルの動く城』に参加しますよね。
中村 作品自体は結局、途中で頓挫しちゃったんですけど、横で細田さんがコンテを描いているのをずっと見ていましたし、作品を作るときにここまでやるんだな、と思わされました。細田さんはとにかく徹底的に調べるし、しかも調べたことのほとんどを捨ててしまう。それに対して怒る人もいるんでしょうけど、僕は「そういうもんだろ」と。だって調べてみないと、実際に使えるか使えないかなんてわからない。だから僕としては、とても仕事がしやすくて。……ただ、生活態度が悪くて、めちゃくちゃ怒られました。
――あはは、そこですか。
中村 ご本人は覚えているかどうかわかりませんけど、「お前はもうちょっと真面目に生きられないのか」って(笑)。

③『鴉 -KARAS-』から学んだ
足し算で作り上げる演出スタイル
インタビュー連載の第3回で取り上げるのは、中村がスタッフとして参加したアニメ『鴉 -KARAS-』。第2回に登場した細田守監督とは「正反対だった」という、さとうけいいち監督の創作スタイルとは?
アイデアが降りてきたらすぐ取り入れる。そのライブ感がスゴい
――3本目はさとうけいいち監督のOVA『鴉 -KARAS-(以下、KARAS)』。中村さんは第1話のコンテ・演出と第6話の演出(さとう監督との連名)でクレジットされていますね。
中村 東映アニメーションからタツノコプロに転がり込んだときに出会ったのが、けいいちさんだったんです。そのとき、けいいちさんは『The Soul Taker~魂狩~』のオープニングをやっていて。スタジオでブラブラしていたらある日、けいいちさんに「キミ、暇そうだな」みたいな感じで声をかけられたんです。「それほど忙しくないです」って答えたら、「じゃあ、これをやりたまえ」と言われて、そのままオープニングの演出をやることになったんです。
――すごい行き当たりばったりな(笑)。
中村 そのあと細田さんに誘われて、ジブリで『ハウルの動く城』をやることになるんですけど、結局、『ハウル』がペンディングになっちゃって。「これからどうしようかな」って自宅で布団をかぶっていたら、けいいちさんから電話がかかってきたんですよ。「キミの机がもうあるよ」と(笑)。
――それが『KARAS』だった。中村さんが参加した時点で、制作はどれくらい進んでいたのでしょうか?
中村 企画書が4~5枚みたいな状態だったんですけど、けいいちさんってアイデアが湯水のように出てくるんですよ。面白いのは、細田さんってすごく知的でロジカルなアニメの作り方をする人なんです。一方、けいいちさんは感覚。そう言うと「俺はロジカルだ」って怒られるかもしれないですけど(笑)、僕からするとすごく感性の人だなって感じがあって。細田さんのところでロジカルなアニメ作りを経験したあとで、けいいちさんのところに行くと、もう何もかもが違うんですよね。
――「感性の人」というのは、具体的にはどういうことなんでしょう?
中村 それこそ毎日、言うことが違ったりとか(笑)。バン!とアイデアが降ってきたら、すぐに「こういう感じでやろう!」って、そのライブ感がスゴい。毎日、新しいことを思いつくし、それにしたがって現場の空気もどんどん悪くなってくる。

――あはは、なんとなくわかります。
中村 だからまずは、正規のアニメの作り方を一度棚に上げて、けいいちさんのやり方に慣れないといけないんです。それこそ「怒ったら負けだな」みたいな感じなんですけど(笑)。でも、どうしてそういう風に思えるかというと、けいいちさんから出てくるアイデアが抜群に面白いからで。「よくそんなことを思いつけるな」みたいなアイデアが毎日出てきて、しかも実際にやろうとすると、どれもめちゃくちゃ大変。要するにけいいちさんは引き算で作品を成立させるというよりは、どんどん足し算をしていって――あるいは色を加えていくことで面白くしていくタイプなんですよね。
――なるほど。
中村 しかも、けいいちさんは僕がかつて馬鹿にしていた特撮が大好きなんです。実際、特撮のデザインのお仕事なんかもやられているし、作り方も立体に落とし込むことを想定して作っている。打ち合わせでも特撮用語がバンバン飛び交うし、もう『KARAS』をやるには特撮がわかっていないとできないな、と思ったんですよね。それでけいいちさんに相談したら『ウルトラマン』のBlu-rayを借してくれたのでそれを見たり、あとは「『仮面ライダークウガ』を見ないと作れない」って言われて見たり。……で、実際に見たら、これがめちゃくちゃ面白かったんです(笑)。小学生のときは馬鹿にしていた特撮の世界にどっぷりハマって「今まで馬鹿にして申しわけなかった!」みたいな(笑)。平成ライダーも全部見ましたし、けいいちさんが好きなアメコミも片っ端から読んで、半年間くらい猛勉強して。そうしたら、気づいたときには打ち合わせで何を言っているのかわかるようになったんですよね。「あっ、これで作れるな!」という。
――スパルタ教育の成果があった。
中村 しまいには、海外特撮の食玩を箱買いしていましたからね。家もすさまじい状態で、上京してきた親が部屋を見て、小さな悲鳴を上げるっていう(笑)。今だと3DCGで作るようなものも、当時は実際に立体のモデルを作って、それを合成して画面を作る。その発想がすごく面白かったんです。そのとき、デザインを考えるときは360度全方向から見て作るっていう癖がインストールされた気がします。「正面から見るといいけど、アオったらどう見えるかな」とか。
――間違いなく、中村さんのその後のお仕事にも生かされているわけですね。
中村 僕のなかには、細田さんから吸収してきたなって部分と、けいいちさんに教えてもらったなっていう部分があって。両極端で、真ん中がない感じではあるんですけど(笑)、その両方があるんですよね。「引き算で作りましょう」もいけるし、「どんどん足していきましょう」も面白い。どっちにもいける、みたいな感じがあるんです。
日文原文链接:
原网站Febri已闭站
日文网页原图:



登录后可发布评论