【生肉转载】Febri特辑系列——《描绘直至生命尽头》的创作原点!作者·丰田实x监督·赤城博昭对谈

取材・文/福西輝明
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2026年7月4日~18日
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7月に放送がスタートした『これ描いて死ね』は、伊豆大島がモデルの「伊豆王島」で暮らす女子高生たちがマンガ創作に情熱を燃やす青春物語。原作のマンガを描いたとよ田みのると、アニメの監督を務める赤城博昭の対談第1回では、作品の成り立ちやアニメ制作のテーマなどを聞いた。
誰もが共感を覚える青春物語
――とよ田先生は『これ描いて死ね』の執筆当初、どんな作品を目指していたのでしょうか?
とよ田 『これ描いて死ね』のひとつ前に『金剛寺さんは面倒臭い』という作品を連載していたのですが、そちらは僕の「こういうのが描きたい!」という作家のエゴを丸出しにしたようなラブコメでした。そんな僕のワガママを許し、自由にのびのびとやらせてくださった編集長に恩返しをするためにも、今度は多くの方に楽しんでもらえるマンガを描こうと思ったんです。読者の間口を広げるため、誰にでもわかりやすい「高校生の部活もの」という切り口でいくことにしたのですが、なにかしら「作品としての厚み」を持たせないと読者の心に残りません。そこで、僕自身が心から好きなマンガを作品の「核」にした優しい物語を描こうと思ったんです。

――赤城監督は原作を読んでどんな感想を抱きましたか?
赤城 僕にとってマンガ家という職業は憧れそのものだったので、マンガ創作の楽しさと苦悩、夢と現実が詰まった『これ描いて死ね』には仕事を忘れてのめり込んでしまいました。僕はアニメ演出を生業にしていますが、「創作者」という点では登場人物たちに深い共感を覚えます。そのうえで、キャラクターひとりひとりの個性が非常に立っていて全員を応援したくなる、とてもいいマンガだなと思いました。泣かせるようなシーンじゃないのに、毎回さまざまな場面でグッときてしまいます。
イキイキとしたキャラクターを生んだ伊豆大島
――主人公の安海 相(ヤスミ アイ)をはじめとする登場人物たちを見たときの印象は?
赤城 登場人物たちの個性は千差万別なのに、いろいろなシーンに共感できる部分が必ずあるところがすごいなと思いました。安海の「好きなものにまっすぐ突き進む」ところや、藤森の「言いたいことを言えずに内にこもってしまう」ところ、赤福の「編集者のような視点でマンガを読むところ」など、どのキャラクターの内面も「わかるわかる」と思えるんです。

――とよ田先生はどのようにして本作のキャラクターを生み出したのでしょうか?
とよ田 自分の中のそそっかしい部分を拡大したのが安海だったり、シャイで内にこもってしまう部分を拡大したのが藤森だったり。そんな風に僕の内にある「他人に見せられる一部」を肉付けして、キャラクターを作っていきました。そしてキャラクターを配置するときは、明るい子の隣にはちょっとおとなしめの子を置いて、関係性にコントラストを持たせるようにしています。
赤城 安海たちは本当に面白いバランスで配置されていて、それこそが彼女たちの魅力を引き出しているのだなと思います。

――伊豆大島がモデルの「伊豆王島」を舞台にした狙いを教えてください。
とよ田 僕は3歳まで伊豆大島に住んでいまして。その後、父の転勤で引っ越してからも島に家を残していたんです。それで小~中学生時代の長期休暇は、家族みんなで島に戻って過ごしていました。だから伊豆大島は僕にとって、少年時代のキラキラした思い出が詰まった場所なんです。「その経験や思い出をマンガに活かしてみては」という編集長の提案もあって、緑の匂いや潮の香りを感じる作品にしたいと思って、伊豆大島を舞台にしたというわけです。
赤城 アニメの制作でロケハンに行ったのですが、すごくいいところでしたよ。小ぢんまりとした波浮港(はぶみなと)一帯を一望できる赤福の家の前など、どこもかしこも昔の風情が残っていて。あのあたりを散策しているだけですごく落ち着くし、心が洗われる感じがしました。作中で安海たちは赤福の家の前でお土産品を食べていましたが、真似したくなるくらいきれいな場所なんです。

世代を超えて届くアニメにしたい
――アニメの制作にあたって赤城監督が念頭に置いたのはどのようなことでしょうか?
赤城 まず原作が本当に素晴らしい作品で、マンガを描きたいと思っている若い方やそれを見守る親世代など、幅広い年代の方に届いてほしいという思いがつねに頭にありました。『これ描いて死ね』の根底にある「創作」に対するテーマは、時代を超えて多くの方に触れてほしいものなので、今後、何世代にもわたって見ていただけるフィルムにしなければという思いで作っていました。
――映像では、作品の舞台である伊豆王島の風景がとても美しく描かれていました。風景描写で何か工夫したことはありますか?
赤城 とよ田先生との打ち合わせで最初に言われたのが「島の美しさを一番に考えてほしい」ということでした。僕もロケハンで肌に感じた感動を視聴者の皆さんにお伝えしたいと思って、風景描写には特に気合いを入れました。その際、美術監督をお願いした春日(礼児)さんから「写実的に描写するのではなく、とよ田先生の色使いを少し入れてみたい」と提案されまして。たとえば、影の色はシンプルなブラックにせず、少しブルーやピンクを入れるなど、とよ田先生独特の色使いのエッセンスを取り入れました。

――とよ田先生が本編を見た感想は?
とよ田 「島を美しく描いてください」とは言いましたが、想像以上のものが描かれていてびっくりしました。安海が駆けていった坂道や港の風景など、彼女たちが過ごしている島の景色が身近に感じられました。実際の大島の風景をそのまま描いていただいているので、「聖地巡礼」をすれば再現度の高さに驚かれると思います。
――安海をはじめとする登場キャラクターを見た印象は?
とよ田 本当にキャラクターたちが「命を吹き込まれた」という感じがしました。第1話の終盤で、安海が憧れの「☆野0」と邂逅して泣くシーンがあるのですが、僕も一緒に泣いてしまって(笑)。自分で描いているときはそんなことはないのに、アニメの動きや声優さんのお芝居などの相乗効果でグッときちゃいました。特に僕は早見沙織さんのファンなのですが、手島先生を演じるときは普段と全然違う声を出していて「こんなお芝居もできるんだ!」と驚きました。赤福を演じている藤村(花音)さんにもお会いしましたが、素で雰囲気が赤福っぽくてちょっと面白かったです。安海も藤森も声のイメージがバッチリで、まるで当て書きしたかのようにハマっていて。キャラクターたちがしゃべるたびに「うわぁ、生きてる!」と感動しながら見ていました。

7月に放送がスタートした『これ描いて死ね』は、安海相(ヤスミ アイ)をはじめとする女子高生たちがマンガ創作に情熱を燃やす青春物語。その一方で、彼女たちを導く教師・手島零(テシマ レイ)の過去を描いた「ロストワールド」も、マンガ創作の厳しい現実を伝える重要な要素となっている。原作者×監督対談の第2回では、この「ロストワールド」について聞いた。
マンガ家のシビアな現実を描く「ロストワールド」
――『これ描いて死ね』で主軸となる安海たちの物語とは別軸で、手島先生の過去を描く「ロストワールド」を盛り込んだのには、どんな狙いがあったのでしょうか?
とよ田 作中で手島先生が安海たちに「プロを目指さないこと」と釘を刺すシーンがあるのですが、僕もまったくの同意見なんです。マンガを描くことは誰にでもできますが、それを職業にして収入を得て暮らしていくのは本当に難しい。「当たればデカい」という夢もあるにはありますが、厳しい現実に打ちのめされることのほうがずっと多い。だからマンガを描くことの楽しさだけでなく、本当に不安定で厳しい職業であることもお伝えしないとフェアじゃないなと思いまして。そのうえで、覚悟を決めてこちらの世界に来るなら応援するよ、という思いも込めて描いたのが「ロストワールド」なんです。

――あれは手島先生から安海たちへの愛情を込めたアドバイスであると同時に、とよ田先生から若者に向けたメッセージでもあったんですね。赤城監督は「ロストワールド」を見てどう思いましたか?
赤城 「ロストワールド」は読んでいて本当に身につまされました。手島先生は両親が自分のことを「なんであんなになっちゃったんだろうね」と話しているのを聞いてしまうのですが、じつは僕も同じような経験がありまして……。だからあのシーンは読んでいて心がギュッとなりました。
とよ田 あれは実際に僕が親に言われたことが元ネタになっているんですよ。みんな似た経験をしているんですね(笑)。
赤城 いやホントに。でも、親にそんな風に言われて、僕は逆に奮起しましたよ。失敗して親に迷惑なんて絶対にかけない、この世界で自分の力で生き抜いてやるんだと。

――手島先生は『これ描いて死ね』の「もうひとりの主人公」といえる存在なのではないかと思います。とよ田先生は手島先生をどのような人物として作ったのでしょうか?
とよ田 いうなれば「こうなっていたかもしれない自分」ですね。そして「ロストワールド」は全体的に、僕がこれまでマンガ創作をしていて苦労した思い出を凝縮したパートなんです。僕は2002年にデビューしてから今までずっとマンガを描き続けてきましたが、あるとき心が折れてしまったことがありました。あのままマンガ家を辞めてしまっても不思議ではないくらいに打ちのめされたのですが、なんとか立ち上がれたからこそ今の僕があるんです。でも、あそこで立ち上がっていなかったらどうなっていたのか。挫折感を抱えたまま、違う人生を歩んでいたのではないだろうか――。いうなれば「ifの自分の姿」を投影したのが手島先生なんです。手島先生は教職に就きましたが、僕はどうしていただろう……。そんなことを想像したときに、ちょうどコストコの求人チラシを目にしたことがあって、コストコが好きだし、時給もいいし、コストコで働いていたかも……なんて考えたりはしましたね。
「ロストワールド」を本編に組み込む「ミルフィーユ作戦」
――アニメで「ロストワールド」を描く際は、どんなことを念頭に置いたのでしょうか?
赤城 原作での「ロストワールド」は、本編とは独立した「外伝」のようなかたちで扱われていました。ですが『これ描いて死ね』は「ロストワールド」あってこその作品だと思うので、アニメでは本編の中にうまく組み込みたいと思っていたんです。そこでシリーズ構成・脚本の福田(裕子)さんが考案したのが「『ロストワールド』ミルフィーユ作戦」です。これはパイ生地とクリームを折り重ねたミルフィーユのように、本編と「ロストワールド」を交互に重ねて融合させる方式でして。安海たちが創作の世界を駆け上がっていく物語と、手島先生=☆野0が創作の世界で苦悩し、挫折する物語はきれいな対比構造になっています。アニメではそれをわかりやすく対比的に見せられたかなと。特に第3話では、☆野先生と編集の金剛寺さんの握手、そして安海と藤森の握手がオーバーラップするところがあるんですが、あそこは「ミルフィーユ作戦」がうまくいったシーンだと思います。

心の道しるべともいえる「この一冊」
――安海にとっての『ロボ太とポコ太』のように、おふたりにとっての「心のバイブル」といえるマンガを教えてください。
とよ田 僕は藤子不二雄先生の作品が今も昔も大好きなんですが、特に藤子・F・不二雄先生の『未来の想い出』という作品は僕にとって「教本」といえる作品です。たとえるなら「F先生版『まんが道』」といえるもので、F先生がご自身を投影した主人公がマンガ家になるまでが描かれていて、自身の失敗から得られた教訓などが詰め込まれているんです。迷いが浮かんだら、今でも繰り返し読んでいます。あと、藤子不二雄先生のアシスタントをしていたヨシダ忠先生が、おふたりをモデルに描いた『藤子不二雄物語 ハムサラダくん』も好きですね。こちらは『まんが道』を子供向けにわかりやすくしたような作品で、僕のマンガ家としての土台のひとつになっています。

赤城 僕は手塚治虫先生の『サンダーマスク』という作品を子供の頃に読んだんですが、とあるキャラクターの末路が今でも心に引っかかっているくらいのトラウマになっていまして。自分がモノを作る立場になったら、受け手にあんな思いをさせる作品は作らない。そんな反面教師的な意味での「心のバイブル」になりましたし、僕の「最後はハッピーに終わって、受け手を幸せな気持ちにしたい」という制作人としてのテーマにもつながりました。
もうひとつ挙げるなら、高野文子先生の『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』も外せません。なにかうまくいかなくてモヤモヤするときに読むと、まるでいい映画を1本見たような充足感が得られるし、「こういう作品を作らなければ!」と奮起させられます。気分をリセットするのに最適な一作と言えます。

――最後に第4話以降の見どころを教えてください。
とよ田 第4話からは、新たに石龍光(セキリュウ ヒカル)が登場します。マンガに関してド素人で凡才の安海に対して、抜きんでた才能を持つ人物です。ただ、マンガに関しては天才だけど、情緒面や人間性の面で欠けていて、それを補うために創作に打ち込んでいる。一見すると冷たい子のようですが、単に不器用で人との関係性をうまく築けないだけなんです。ある意味「普通の人に憧れている」という一面があるのかもしれません。
赤城 光ちゃんは天才だけど、いろいろととても危ういところがある子ですよね。人間味が薄く見えるけれど、意外とそうではない。そんな彼女が安海たちとどんな関係性を築いていくのか、ご注目ください。
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