【生肉转载】Febri TALK系列——吉成曜

取材・文/宮 昌太朗
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2021年5月3日~7日
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①作り手の存在を初めて意識した
『機動戦士ガンダム』
『リトルウィッチアカデミア』などを手がける凄腕アニメーター・監督、吉成曜が影響を受けたアニメについて聞く連載インタビュー。第1回は、誰もが知るあの名作との出会い、そして影響について聞く。
『ガンダム』は今でも見直すし、そのたびに勉強になります
――今日は吉成さんのアニメ体験を伺えればと思うのですが、最初にアニメに触れたきっかけは何だったんでしょうか?
吉成 子供のときは普通に見ていたんですけど、「これがアニメというものだ」というか、作り手を意識して見始めたのは、たぶん『機動戦士ガンダム(以下、ガンダム)』なんです。とはいえ、最初の本放送のときはロクに見ていなかったんですよ。一応、オモチャを――ガンダムとガンキャノンとガンタンクの3体セットを買ってもらったりはしたんですけど、内容を全然知らないので、ガンタンクのAパーツとガンダムのBパーツをくっつけて遊んでいたり(笑)。
――本放送は頭から見ていたんですか?
吉成 いや、見始めたのは中盤ですね。「時間よ、とまれ」(第14話)だと思うんですけど、ロボット同士のバトルもないし、最後のクライマックスが爆弾の除去っていうめちゃくちゃ地味な回で(笑)。そのあとの「ククルス・ドアンの島」(第15話)もとにかく地味な印象で、まったく心に刺さらなかったんですよね。で、なんとなく見なくなったんですけど、僕には3つ上の兄貴がいて……。
――アニメーターの吉成鋼さんですね。
吉成 とにかく兄貴の影響が大きいんですけど、最終回が近くなってきた頃に、兄貴から「これは見とけ」って言われたんですよ。ちょうど放送している時間に、兄貴が塾か何かで家にいなくて「俺の代わりに見ておけ」と(笑)。ただ、それまでの内容を知らないから、意味がわからない。「代わりに」って言われても全然説明できないっていう。
――それはいくつくらいの話なんでしょうか?
吉成 放送が1979年だから、小学校の低学年じゃないですかね。「これはすごいアニメなんだ」って兄貴は言うんですけど、全然わからないまま見ていたんです。で、その後『機動戦士ガンダム 記録全集』という通販だけで買える本が出るんですけど、それを読んで「こういう話だったんだ」と理解するっていう(笑)。最初の出会いはそんな感じでした。
――ということは、あとから見直したんですね。
吉成 作品をちゃんと理解したのは、そのあとの『伝説巨神イデオン』からだった気がします。兄貴から「これ、『ガンダム』を作った監督(富野由悠季)なんだよ」って言われて見始めるんですけど、こっちは最初から――まあ、話がわかるからだと思うんですけど、面白くて(笑)。そんな感じで『イデオン』でそこそこ富野アニメが好きになって、そこからさかのぼって、再放送の『ガンダム』をあらためて見たらすごかった……という順番だったと思います。

――あらためて振り返ってみて、『ガンダム』のどこが面白かったんでしょうか?
吉成 すごく新しい感じがしましたね。ロボットの描き方にしても、ひとつひとつの描写が細かいというか、ちゃんとその向こう側にあるものを感じられる。表層に見えているものだけじゃなくて、この世界には歴史があって、その歴史は劇中では直接描かれていないんですけど、物語世界に奥行きがあるように感じたんです。それこそ、のちに『ガンダムセンチュリー』のような本が出て「ああ、ひとつひとつにちゃんと理屈があるんだな」と。本編では断片的な情報しかわからないんだけど、深く掘っていくとその向こう側の世界が見えてくる。
――なるほど。世界の描かれ方を新鮮に感じたわけですね。
吉成 同じように、他の作品も見方を変えれば面白いのかな?と思ったんですけど、そういう風に作られている作品は、結局、富野アニメしかなかったんです。あとはキャラクターもそう。ちょっとしたセリフとかで、その人物の性格だったり、普段の暮らしぶりが見えてくる。しかも、そのセリフまわしが生っぽくて……。どこにハマったかと言われるとちょっとわからないですけど、とにかく全部よかったんですよね。
――その後も見直していたりするのでしょうか?
吉成 今でも見ていますよ(笑)。最近、自分で監督をやるようになって――自分で絵を描かずに、どうやって作品を作っていくかを考えたときに『ガンダム』にはいろいろなヒントがあるなと。『ガンダム』って今見ると、絵も統一されていないし、後半はどんどん作画が荒れてくるんですけど、でもすごく面白い。ほんのちょっとしか出てこないキャラクターでも「ああ、この人はこういう人なんだ」ってわかる描き方をしているんですよね。そこはシナリオがうまい――というか、たぶん富野さんが勝手にコンテで書き足している気がするんですけど、とにかくセリフまわしがうまくて。最初から「カッコいい絵が作りたいな」と思っても、その通りにはできないわけで、絵じゃない部分で面白さを作らないといけない。そのときに『ガンダム』はすごく勉強になるし、今でもよく見直しますね。
②『風の谷のナウシカ』
描き出される終末感に惹きつけられた
自身が影響を受けたアニメ作品について聞く連続インタビュー。第2回は『アニメージュ』に連載されていた原作に衝撃を受け、何度も繰り返し見たという、宮崎駿監督の名作『風の谷のナウシカ』について。
朝から晩まで映画館に居座って、繰り返し見ていました
――『ガンダム』のあと、アニメを追いかけるようになったんでしょうか?
吉成 そうですね。『ガンダム』以降はアニメばかり見ていた気がします。兄貴が『アニメージュ』を買っていたので、今、どういうアニメがやっているかは一応、全部把握して。そのときは「テレビで放送しているアニメは全部見よう」みたいな感じで、なんでもかんでも見ていましたね。……あっ、ただ途中で空白期間があるんですよ。というのも、あまりにもアニメばかり見ているので、親がテレビを撤去しちゃったんです。
――あはは!
吉成 なので、アニメを見ようと思ったら、友達の家に行くしかない、みたいな期間がたぶん1年半くらいあって。ちょうど『超時空要塞マクロス』をやっていた頃(82年)だったんですけど、その時期ってアニメファン的にはいちばん美味しい時期なんですよね。そこで若干、アニメブームに乗り遅れた感じがありました。
――影響を受けたアニメの2本目に挙げていただいたのが『風の谷のナウシカ(以下、ナウシカ)』。これは、その時期の少しあとになりますね。
吉成 ここで『ルパン三世 カリオストロの城』って言えないのが悲しいところなんですけど(笑)。(監督の)宮崎駿といえば、『未来少年コナン』が放送されているのは知っていたんですけど、当時はまったく見ていなくて。それこそ、大塚康生とか小田部羊一、あとは高畑勲とか――東映アニメーションの流れを汲む人たちがいますけど、そのなかのひとりという認識だったんです。ただ、『アニメージュ』でマンガ版の『ナウシカ』が連載されていて、それを読んでいるうちに「この人はすごいんだ」とわかってきて。『ナウシカ』はめっちゃくちゃ面白かったですね。
――ということは、これがいよいよアニメ化されて劇場で公開される、と。
吉成 「これはちゃんと見よう」と思って、期待して劇場に出かけました。当時の映画館は今のような入れ替え制じゃなかったので、朝から晩までずっと居座って。
――めちゃくちゃハマった。
吉成 ハマったというか、ファンの義務みたいな感じですね(笑)。原作は壮大な話なので、今回のアニメはその一部を切り取って映像化したんだな、とか。話としては中途半端な感じがあって、「これは不本意ながら作ったんだろうな」とか「たぶん、これが全力じゃないだろう」と思いながら見ていました。

――『ナウシカ』のどこが、そんなに面白かったんでしょうか?
吉成 やっぱり社会性があるというか、人類が環境を破壊して、そのあとに新しい環境が作られて……みたいなところ。ある意味、厭世的というか、今の文明を批判するような視点があるところが面白かったんです。僕らが子供の頃というと、オイルショックがあったりして、「地球はあと50年くらいしかもたない」みたいなことが言われていたんです。加えて『ノストラダムスの大予言』のブームがあったりして、「世界はこのまま滅びていくんだろうな」みたいなことを、なんとなく思っているわけです(笑)。
――今でいうポストアポカリプス的な要素が『ナウシカ』にもありますね。
吉成 そうですね。その後の世界って『ナウシカ』みたいになるのかな、って。『未来少年コナン』とか『AKIRA』もそうですけど、そういう終末感みたいなものがあるとハマれる、みたいな感じはありました。明るく輝く未来じゃないもののほうが、ハマりやすかった気がしますね。
――とくに中学生くらいだと、そういう作品にビビッドに反応しますよね。『ガンダム』は今でも見直すという話がありましたけど、『ナウシカ』をあらためて見たりは……。
吉成 しないですね(笑)。見る必要がないというか。『ガンダム』は見ると今でも発見があるんです。でも、『ナウシカ』はちょうど小学校から中学校に上がるタイミングで見て――そうすると、だいたい内容がわかるんですよ。つまり、当時受けた印象と、今、あらためて見たときの印象が、それほど変わらない。当時、何回も何回も繰り返し見たこともあって、今さら発見がないというか(笑)。
――それくらいのめり込んだということでもありますよね。
吉成 ただ、原作は読み返したいなと思っているんです。内容的になかなか重い作品なので、気軽に読み返すっていう気分にはならないんですけど。
③アニメーターになるきっかけとなった
『うる星やつら』
若手アニメーターたちが集まり、暴れまくったアニメ『うる星やつら』をきっかけに、アニメーターを追いかけるようになったと話す吉成監督。思いも寄らない作品名も飛び出した、インタビュー連載の第3回。
そこに参加してみたいと思った、アニメーターたちの暴れっぷり
――3本目に挙げていただいたのが、TVシリーズの『うる星やつら』ですね。『うる星やつら』は1981年の放映開始なので、ちょうど吉成家からテレビがなくなる直前に放送がスタートしています。
吉成 そうですね。『うる星やつら』の2クール目か3クール目、いよいよこれから面白くなるっていう時期にテレビが撤去されたんです(笑)。だから一番面白いところを、リアルタイムでは見られなかったんですよね。
――もともと、放送スタートの時点から見ていたんですか?
吉成 いや、時間帯が合わなかったのか、頭からちゃんとは見ていなかったですね。当時、ウケている原作をアニメ化すると、なんかダサくなってしまう……みたいな印象があって。『うる星やつら』はその筆頭、みたいなイメージがあったんです。
――原作からパワーダウンしてしまう?
吉成 というか、野暮ったくなってしまう。原作の新しさをアニメスタッフがわからずに作っているというか、ポップな感じがアニメでは再現されない、みたいなことが多かったんです。だから『うる星やつら』も放送開始当初は、けっこう叩かれていた記憶があります。それこそ「原作と違うじゃねーか」みたいな。でも、さっきも話したように、途中からどんどん面白くなってくるんですよ。面堂終太郎が初めて登場する回(第27話「面堂はトラブルとともに!」)があるんですけど、その回がとにかくブッ飛んでいて(笑)。作画もすごくカッコいいんですけど、「これを描いているのは誰なんだ?」と思って。そこからアニメーターを追いかけるようになるんです。
――当時、吉成さんはまだ小学生ですよね。めちゃくちゃ早くないですか?(笑)
吉成 とはいえ、兄貴もいましたから。「これ、すごくね?」って情報を共有する相手がいたんですよ。とはいえ、兄貴も俺しか話す相手がいないんですけど(笑)。とにかく、そこからアニメーターを意識するようになって。『うる星やつら』には山下将仁さんが参加されていたんですけど、山下さんは金田伊功さんと同じスタジオ(スタジオNo.1)にいて、金田さんからすごい影響を受けているアニメーターのひとりなんです。で、金田さんはほぼ同時期に『銀河旋風ブライガー』をやっていて、そのオープニングがまたすごかった。
――どんどんつながっていったわけですね。
吉成 そうですね。そして「この人はすごい」みたいなことに目覚めるんです。しかもアニメーターはどこに出没するのかわからないので、とにかく網を広く張っておかなきゃいけない。結果、とにかくすべてのアニメを見なきゃと思うようになって、挙句、親にテレビを禁止されることになるわけです(笑)。

――吉成さんがアニメーターを目指すようになったのも、やはり『うる星やつら』の影響なんでしょうか?
吉成 そうですね。「自分で描いてみたい」と思ったのは、『うる星やつら』を見たからです。『ガンダム』のときは「この絵が描ける」とは思えなかったですから(笑)。しかも、当時は若手のアニメーターがドドッと一気に出てきたタイミングだったと思うんですよ。アニメだけじゃなくて、ティーン向けのカルチャーがすごく発展した時期で。若い人たちが作っている感じが見ているこちらにも伝わってきたんです。作りはたしかに荒っぽいんだけど、すごく楽しそうで、自分もそこに参加してみたい。そういう感じだったと思います。
――「アニメーターを職業にしよう」と思う、何かきっかけはあったのでしょうか?
吉成 何かで決意したわけではなくて、なりゆきというかなんとなくだったんですよね。兄貴が先に仕事を始めて、すぐその手伝いをするようになって。だから技術だけが先に身についちゃったような感じなんですけど。ただ、ずっと兄貴の手伝いを続けるのもイヤなので、ちゃんとした会社に入ろう、と。
――それでガイナックスに入るわけですね。
吉成 なので、影響を受けた作品に『王立宇宙軍』を入れようかと思ったんですけど、それはちょっとカッコつけすぎじゃないかと思って(笑)。たしかに好きな作品ではあるんですけど、自分でこれを作るとか、この現場に入る、みたいな気にはとてもなれなかったんです。『うる星やつら』のような「みんな、好き勝手なことをやっている」みたいな時代と比べると、『王立宇宙軍』とか『AKIRA』の頃は、ハードルがすごく上がった気がしていました。
――『ガンダム』は今でも見直すという話がありますけど、監督をやるようになってから影響を受けた作品はありますか?
吉成 『ガンダム』って意外に「世界名作劇場」の影響を受けている気がするんですよね。音楽が渡辺岳夫だから、というのもあるかもしれないですけど(笑)、何かちょっと「名作劇場」を見ているような雰囲気があって。実は今回、高畑勲の作品も入れようかなと思っていたんですけど、特に『母をたずねて三千里』ですね。『三千里』は最高に面白いTVアニメなんじゃないかって思っているんですけど、主人公が旅をして、行く先で出会う人々から影響を受ける。しかも出会う人たちにちゃんと背景がある――みたいなフォーマットは、実は『ガンダム』と共通していて。できればそういう旅ものを、いつか自分でもやってみたいなって思います。
日文原文链接:
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