【生肉转载】Febri TALK系列——广川恵一

取材・文/日詰明嘉
来源:日本深度动画内容网站Febri
采访发布时间:2021年6月21日~25日
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①ギャグやセリフの妙に惹かれた
『魔法陣グルグル』
数々のアニメ・ゲームの音楽を手がける音楽作家集団・MONACAに所属する作曲家・広川恵一に、自身が大きな影響を受けたアニメ3作品を聞くインタビュー連載。第1回は『魔法陣グルグル』について。
よくわからないんだけど、やっぱり面白い
――この作品が放送されていたときは何歳ぐらいでしょう?
広川 小学校の低学年ですね。夜に放送していたのを見ていたんです。RPGのような冒険もののアニメではあるのですが、ギャグがシュールだったり変なネーミングだったりと、言葉のチョイスが自分の好みに合って、「よくわからないんだけど、やっぱ面白い」みたいな感じでハマりました。キャラクターやアイテムのデザインもシャレていて、民族衣装のようなモチーフが散りばめられていたり、魔法のステッキも、ちょっと毒々しくてサイケデリックなんだけど可愛いかったりして。
――『魔法陣グルグル(以下、グルグル)』のギャグを楽しむだけでなく、デザイン面からも影響を受けたとのことですが、大学がデザイン系ということにもつながりますね。
広川 大学ではデザインを専攻していましたが、音楽は中学生から興味を持ち始めて、高校生から本格的な活動をしていました。今でもいちばん好きなジャミロクワイというイギリスのバンドがいるのですが、彼らは初期の頃はネオヒッピーのような音楽性で、アボリジニの民族楽器を使うメンバーもいたので、その趣味とも重ったのかなと(笑)。
――好きなキャラクターはいましたか?
広川 やっぱりヒロインのククリが好きでしたね。その後の女性の趣味にまで影響を受けました(笑)。
――ええっ!?(笑)。
広川 『グルグル』の主人公のニケはカッコいいのに、たまにドジだったりして、そんな彼に一途についていくククリがかわいかったんです(笑)。
――『グルグル』は、当時いち早くRPGの“お約束”をパロディにしたところが魅力のひとつでしたが、その頃、ゲームはプレイしていましたか?
広川 『ドラクエ』と『FF』が5作目くらいまで出ていた頃かな? 友達がゲームをするのを見たり、自分でもプレイしていましたね。だから『グルグル』の作中で「ニケたちは旅立った」みたいにナレーションが入っていても、「こういう文化なんだ」と自然に受け入れられていたんだと思います。それにこういう演出は他のアニメにはなかったので、それもあって印象的な作品だなと思ったんです。

――ナレーションだけでなく、セリフやネーミングも独特ですよね。
広川 「キタキタおやじ」とか意味わからないじゃないですか(笑)。センスが良いっていうことを当時は理解していなかったけど、思わず口にしたくなるような言葉ですよね。「くまたいよう」という、モコモコしたクマの顔の太陽とか、自己紹介で「ヒッポロ系ニャポーンさ!!」と言うキャラクターがいたり、今でもこの作品のギャグは笑いのツボですね(笑)。
――言葉遣いの話が出てきたので、広川さんのお仕事について伺いたいと思います。歌ものの場合、ほとんどが曲先行で作られると思うのですが、作曲家は歌詞のことを考えて作曲するのですか?
広川 僕のほうでも考えます。ただ、作詞家さんは作曲家の意図もきちんと汲み取ってくれるんですよ。「こういう感じで歌詞がハマまればいいな」と思っていると、本当にその通り書いてもらえたり。そうなるとうれしいですね。ほかにも作詞家さんが、「言葉のスピード感がもうちょっとあったほうがいいな」と判断すれば、ひとつの音符にふたつの言葉を入れるといったこともしてくれます。そういう音楽作りのなかでのコミュニケーションもあるんですよ。
――言葉の面白さや口に出したときの面白い響きを、『グルグル』のときからビビッドに感じていたのかなと思いました。
広川 そう言えるのかもしれないです。『グルグル』って、短い言葉のなかにすごく印象深いワードがあるんですよ。物語の最初の頃に、ククリが半年間修行するプランと、1カ月だけやるプランを選ばされるシーンがあるんですけど、短いプランを選ぶと「ただし……魔法は尻から出る!」って言われるんです(笑)。「“その代わり”魔法は尻から出る」じゃダメなんですよね。「ただし」でないと。その言葉のチョイスはやっぱりセンスがあるなと。今になって考えると、『グルグル』はいろいろなところに言葉の妙や技みたいなものが入っていたんだなと思いますね。
②深夜アニメにハマるきっかけ
『STEINS;GATE』
作曲家・広川恵一が影響を受けたアニメについて聞くインタビューの第2回は大学生の頃に出会った『STEINS;GATE』。これをきっかけに彼は秋葉原へ通い出す。
オタクカルチャーのブランクを一気に埋めた作品
――次に挙げたのは2011年に放送されたTVアニメ『STEINS;GATE(以下、シュタゲ)』。このコンテンツはゲームや小説など広く展開されていますが、入ったのはアニメからですか?
広川 そうですね。友達の家で偶然見て、「これは面白そうだ」と思いました。それが第3~4話あたりで、話がちょうど動き始めるころだったので、原作のゲームを買ってプレイしつつアニメを見ながらハマっていきました。
――どんなところがピンときたんですか?
広川 とにかくSFものが好きだというのがひとつ。「タイムマシンみたいなもの」というワードが飛び込んできて、気になったんです。それと『魔法陣グルグル』の頃は子供だから当たり前のようにアニメを見ていたのですが、中高時代は音楽をやっていたこともあって、ほとんどアニメに触れなくなってしまっていたんです。それが大学に入り、まわりの友達の影響もあって、徐々に深夜アニメというオタクカルチャーにハマっていったんです。
――今の世代の学生は子供の頃から深夜アニメを見ていたりしますが、広川さんは夕方のアニメで一度「卒業」を経験した世代に当たるんですね。
広川 そういうことになりますね。作品の舞台になっている秋葉原にも興味がありました。それまで行ったことはなかったのですが「アニメの街になっているらしいけど、どんな場所なんだろう?」と。あと、深夜アニメに対して、偏見じゃないけれどもまだ色メガネで見る風潮があったなか、この作品はキャラクターも人間臭いし、頭身も普通の人間と同じように描かれていて、色合いも彩度が抑えめで大人っぽかった。主人公が大学生だったということも当時の自分と近くて、そこも引っかかったんだと思います。
――一方で、彼らの話すネット用語やオタクのノリはどうでしたか?
広川 それもひとつ話がありまして。中高時代は軽音楽部に入って、表向きバンドをやっていたわけですが、その頃にパソコンを買ってもらって、「2ちゃんねる」を見ていたんですよ。だから、ダル(橋田至)の喋り方がちょっと懐かしいネットミームのように思えて(笑)。

――じゃあ『シュタゲ』は、いろいろな意味でブランクを一気に埋めるような体験だったのですね。
広川 本当にドハマリしちゃって。作中に主人公の好物として、ドクターペッパーが出てくるじゃないですか。それも箱買いしてみたり(笑)。
――(笑)。
広川 キャラクターもストーリーも全部好きなんです。伏線がすごく上手に張られていて、全部見終わったあとにもう一度、第1話に戻っても楽しめる。何なら2周3周しても、「このキャラクターがこうしゃべっているのは、こういう背景があるからなんだ」と発見があるくらい、すごく丁寧に作られているんです。考察サイトも流行っていて、それを読んだりするのが楽しかったですね。アニメを見て、それについて考えること自体も面白くてハマったのかなと思います。
――いろいろな意味で良いタイミングで出会えた作品でしたね。
広川 大学生ぐらいだと、世の中に対してちょっと斜に構えている感じがあるじゃないですか。『シュタゲ』の主人公もそれがあるんですよ。それが1回ひっくり返されて、やっぱり主人公として、ヒーローとして戻ってくる。そのストーリーに引き込まれるものがありました。
――その後、秋葉原には行きましたか?
広川 めちゃくちゃ行くようになっちゃって(笑)。本当に一時期ドハマリしていて、サントラのCDを買って、秋葉原に行くときは必ずそれを聞きながら気持ちを高めるということをしていました。阿保剛(あぼたけし)さんが原作ゲームやアニメでも音楽を作られているのですが、アニメでも特に大事なシーンのときはゲームから使われている曲がかかるんです。ゲームの主題歌である『スカイクラッドの観測者』が第23話のエンディングでかかるところとか、そういう原作へのリスペクトも含めて、音楽の演出も印象に残りました。「オタク心をわかっているなぁ」と感じて、見事にハマっていきましたね。秋葉原といえば、このアニメが放送された直後の伝説のプロモーションですよ。作中で人工衛星が秋葉原のラジオ会館に激突するという展開があるのですが、実際のラジオ会館にも作中に出てきた人工衛星の模型を設置して、現実世界に作中のシーンを再現したんです。ああいう展開も本当に面白かったですね。その後の深夜アニメは全部に近いくらい見ていたんじゃないかと思います。「こんなに心を引き込まれる作品が、もしかしたら他にもあるのかもしれない」って。『シュタゲ』は、そのきっかけになった作品でした。
③作曲家としての青春
『Wake Up, Girls!』
音楽作家集団・MONACAに所属する作曲家・広川恵一に、影響を受けたアニメを聞くシリーズ連載インタビュー。最後を飾るのは、作曲家として携わったアイドルアニメ『Wake Up, Girls!』。
やりたいことに挑戦できる、作曲家としての喜びを感じた
――『STEINS;GATE(以下、シュタゲ)』で深夜アニメを見始めた広川さんは、翌年にはもうアニメ音楽を手がける音楽事務所のMONACAに入ったわけですが、そのきっかけは?
広川 アニメの音楽をやりたいと思うようになったのですが、アニメ音楽とひと口に言っても、主題歌なのか劇伴音楽なのかによって、制作の方法がまったく異なるんですよ。僕は両方ともやりたいと思っていて、それができる会社を探していくなかでMONACAを見つけました。
――音楽事務所のカラーというのは、どのように決まっていくのでしょう?
広川 「MONACAっぽくしなくては」みたいな意識は、ほかの作家も持っていないと思います。ただ、「いいな」と思うメロディーや音の使い方や技術、そういった価値観はみんなで共有しています。だからそれぞれで音楽を作っていても、事務所のカラーみたいなものが自然とそろうんじゃないかなと思います。
――MONACAに入って、歌ものもやってみたいというアピールをしたのでしょうか?
広川 そうですね。最初から言っていました。アシスタントをしつつ勉強する期間が1年くらいあったのですが、その後、『Wake Up, Girls!(以下、WUG)』のお話が来て、参加をさせてもらえることになりました。
――それまでアイドルソングはよく聞いていましたか?
広川 モーニング娘。は流行っていたから聞いていたのですが、アイドル文化みたいなものは自分の近くにはありませんでしたね。
――そんななかで、『WUG』にチャレンジするのはどんな気持ちでしたか?
広川 この作品は独り立ちをさせてもらって、かなり初期の作品でしたので、うれしかったし、気合も入っていましたね。最初は「こういう曲を作ってください」というオーダーに従って書いていくわけですが、だんだんとそれだけでは物足りなくなって、中盤以降はかなり考えて、工夫しながら曲を作っていきました。
――作曲家としても成長のプロセスを踏んでいったわけですね。
広川 そうですね。メディアミックス的なアイドルユニットで、声優の子たち自身も現実世界で成長していくんです。なので、最初の頃は難しい曲は避ける必要があったのですが、彼女たちのパフォーマンス力が上がるにつれて、「次はこういう曲もできるんじゃないかな?」と挑戦できる曲にしました。そういうことを許してくれるプロデューサーでしたので、とてもやり甲斐のあるプロジェクトでしたね。

――素朴な疑問なのですが、作曲家としては歌うのが簡単な曲と難しい曲とで、どちらのほうが作りやすいといったことはあるのでしょうか?
広川 個人的に作っていて楽しいのは難しい曲ですが、作りやすさだと話はまた違ってきます。歌うのが比較的簡単な曲というのは、要はシンプルに作られた曲なんです。つまり、必要な部分だけを残して、それ以外を削ぎ落とす技術力が作曲家には求められます。なので、タイプが違えどもどちらの場合にも手ごたえがあります。あと、難度の話ではありませんが、自分が前々からやってみたかったことに挑戦できると、作家としては喜びを感じますね。
――『WUG』においてもそういったトライはありましたか?
広川 はい。主人公たちのライバルグループとしてI-1clubというグループがいて、僕はどちらにも曲を書いたのですが、途中から音楽面でも対比を作っていこうと考えたんです。WUGはクラシカルな要素を重視した音楽が中心であったことに対して、I-1clubはブラックミュージックの要素を入れてみました。それを試したときに音楽プロデューサーがとても喜んでくれたので、次の曲からはその対比をどんどん濃くしていきました。そういうことができたのは、理解のあるプロデューサーのおかげです。
――『魔法陣グルグル』や『シュタゲ』は小学生や大学生の頃に見た作品でしたが、『WUG』は仕事として関わった作品です。どのようにご覧になりました?
広川 『WUG』も普通にファンでしたよ。仕事で関わっている分、ちょっとコソコソはしていましたけど、仙台のライブにお呼ばれしたときには、ファンの皆さんと同じように作中の舞台を聖地巡礼しました。あと、この作品はアニメやゲームの業界にもファンだとおっしゃってくれる方が多くて、『WUG』を通じて業界の友人も増えました。
――その方たちは、どんなところが気に入っていましたか?
広川 『WUG』はアイドル作品ではありますが、ただ美しいところやキラキラしている部分だけを見せるわけではなくて、挫折もきちんと描くんです。一般的にはアイドルの挫折のシーンって、次のステップアップの前振りみたいな感じで、その話数はやっぱり明るく締められるのが定番なのですが、『WUG』は本当に沈んだまま終わる回がけっこうあります。業界を知っている人からすると、むしろそこに引き込まれたんじゃないかなと思います。僕もそういった挫折とそこからの成長物語は好きですし、展開に合わせて声優の子たちもいろいろな経験を経て成長していくという、アニメと現実のリンクみたいなところが魅力でした。最後、声優アイドルとしての「Wake Up, Girls!」は解散するんですけど、会場がアニメのキャラクターたちが目標としていた、さいたまスーパーアリーナだったんです。そこに彼女たち自身もたどり着いてライブをするという終わり方もドラマチックでした。そういうことも含めてこのコンテンツに引き込まれていたんだと思います。
――さいたまスーパーアリーナのライブを、広川さんはどうご覧になりました?
広川 なんて言ったらいいんだろうな……。終わりの日という感じですかね。最後のアルバムは参加した作家がひとり1曲ずつ作るというもので、僕もそこに気持ちを全部詰め込みました。その曲が会場でパフォーマンスされたのを見て、「ああ、これで終わりだな……」って思いました。今振り返ると『Wake Up, Girls!』は社会人になってからの、そして作曲家としての青春時代だったなと思いますね。
日文原文链接:
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